子育て情報『発達障害や基礎疾患がある子の虫歯「6つの原因」と「歯磨き・虫歯予防のポイント」を解説【専門家監修】』

2022年7月26日 14:15

発達障害や基礎疾患がある子の虫歯「6つの原因」と「歯磨き・虫歯予防のポイント」を解説【専門家監修】

重度の障害などによって、よくかんで食べることや飲み込みがうまくできず、食形態がペースト食に限られている場合は、歯に食べ物が付着しやすくなります。また、反芻癖があって口の中にいつも食べ物が残っている状態や酸性の状態が長く続くといったことによっても、虫歯予防がしづらくなります。

歯周病になると歯肉に炎症がおきますが、この炎症の原因は細菌によるものです。歯茎から細菌が血管に侵入し、血流にのって心臓に到達して心臓の損傷がある部分に付着し、感染性心内膜炎などを起こすことがあります。


毎日の歯磨きのための工夫って?

毎日の歯磨きで大変なのは、何よりも子どもがいやがること。歯磨きが親子ともにストレスとなっているということもあるでしょう。子どもがいやがる原因を考えてみると、少し解決の糸口が見えるかもしれません。毎日の歯磨きを続けるためには、次のようなことが大切です。


仕上げ磨きをされるときに、どこかに痛みを感じている場合があります。ゴシゴシと強く磨こうとして歯ブラシがあたって痛いことも、子どもが歯磨きをいやがる原因になります。歯ブラシは鉛筆を持つようにしてやさしく握り、こまかく震わせるようにして歯に当てましょう。

特に、上唇小帯(じょうしんしょうたい)という上唇の真ん中で、唇と歯茎をつないでいる「すじ」が長く伸びていることがあります。この部分に歯ブラシが当たると、とても痛いです。歯ブラシを持っていない手指で上唇をしっかり排除して、確認しながら磨いてあげましょう。

感覚過敏がある子どもの場合は、口の中を触られること自体がいやで暴れてしまう、という場合があります。その場合は、脱感作を試してみましょう。


脱感作とは、触っても大丈夫な体の部分から、手のひらを動かさないようにしっかり触れて、声をかけながら少しずつ慣れさせていくことで、歯磨きなら口周りを触ることができるようにしていく方法です。肩→首→頬→口の周り→口の中の順序で触れていき、慣らしていきます。口の中に指を入れる時は指の腹でしっかり歯茎に触れて、いやがらなくなるまで動かさないようにするのがポイントです。そのようなアプローチをすることで、歯ブラシのような刺激が強いものも受け入れられるようになります。

歯磨きができてもできなくても、ブクブクうがいで食べカスを口の中から減らすことができます。でも、いきなり「ブクブクうがい」

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