子育て情報『ADHDがある子どもの薬物療法とは?ビバンセ、コンサータ、ストラテラ、インチュニブ、それぞれの違いと副作用を解説――マンガで学ぶ発達障害の薬【医師監修】』

2022年7月30日 14:15

ADHDがある子どもの薬物療法とは?ビバンセ、コンサータ、ストラテラ、インチュニブ、それぞれの違いと副作用を解説――マンガで学ぶ発達障害の薬【医師監修】

が使用できるようになりました。それぞれの薬剤は、効果が出現するまでの時間や効果の強さ、効果がみられる時間の長さや作用のプロフィールが異なっており、患者さんの状況や薬物への反応性に応じて使い分けられます。

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リスデキサンフェタミン塩酸塩カプセル(ビバンセ®)

ビバンセとは、リスデキサンフェタミンを成分とする薬の販売名で、不注意、多動、衝動性を改善させる効果があります。6~18歳の小児を対象に、2019年3月に販売承認され、2019年12月3日より販売が開始されました。
※18歳以前に服用を開始した人に限って、18歳以降も服用することが認められています。

6歳未満の子どもへの安全性は確認されていません。また、現時点では、本邦における成人期の適応は取得されていません。これまでにADHDの治療薬として、中枢神経刺激薬のコンサータ、非中枢神経刺激薬のストラテラとインチュニブが販売されています。
ビバンセはコンサータと同じ中枢神経刺激薬に属します。

ビバンセは体内に吸収された後、アンフェタミンに変化します。このアンフェタミンがADHD症状を改善するのです。

ADHDのある人は、脳内で神経に情報を伝える働きを担う神経伝達物質の作用が十分ではないと考えられています。特に、喜び、快楽に関連したドーパミンと、恐怖、驚き、興奮に関連したノルアドレナリンです。ビバンセは、神経と神経の間(シナプス間隙)における神経伝達物質のドーパミンとノルアドレナリンの働きを高める作用があるのです。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-047.html
参考:ドパミン|e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-047.html
参考:ノルアドレナリン / ノルエピネフリン|e-ヘルスネット 厚生労働省

ビバンセはカプセルの薬で、20mg、30mgの2種類が用意されています。通常は、30mgから服用を始め、70mgを上限として必要に応じて増量し、1日1回朝経口投与します。
増量の必要があるかどうかは診察のうえで医師が判断するため、自分で増量して服用することはやめましょう。

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