子育て情報『親の正論は響かない?子どもに「学校に行きたくない!」と言われたら。話の聴き方、伝え方のコツ』

2022年9月21日 14:15

親の正論は響かない?子どもに「学校に行きたくない!」と言われたら。話の聴き方、伝え方のコツ

事態の解決を焦ると、つい語気を強めて「なんで行けないの!?」「どうしてイヤなの!?」と、詰問・尋問調になりがちですが、そうすると、せっかく開きかけた心の扉が「ウザい!」「うるさい!」と、閉じてしまうかもしれません。
とはいえ、理由が分からなくては、親だって、どう対応したらいいのか分からない場合もあると思います。
こんなときは理由よりも気持ちに注目して、丁寧に話を聴いていくといいでしょう。

例えば、子どもが「勉強やだなー」と言ったら「どの教科が一番しんどい?」とか、「あーあ、学校ってメンドクサイなぁ」と言ったら「どういうとき、特にそう思う?」……というように具体的に聴きながら、子どもが自分の気持ちを言葉にできるまで待ってあげるのがコツです。
すると、実は「国語の時間にみんなの前で音読するのが苦手」とか、「〇〇先生が、忘れ物した子を怒ってるのを見るのが怖い」とか、「休み時間のドッヂボール強制参加がつらい」など、思わぬことが子どもの心身の大きな負担になっているのが分かることもあります。

子どもの「特に負担を感じる時間・場所・人」などが分かった場合も、親世代の「昔はもっと厳しかった」といった価値観は一旦置いて、「そうだったんだね。話してくれてありがとう」と、今の子どもが置かれた状況を理解してあげるといいでしょう(ただし、先生やクラスメイトの悪口を親が一緒になって言うのは、ネガティブな感情が煽られて問題解決をより難しくする可能性があるので、基本的にはオススメしません)。

こうして話を肯定的に聴いていると、ときには子どもが、「学校なんてバクハツすればいいのに!」とか、「あんなヤツ、XXXのXXXだ!」なんて、道徳的な観点からは「それは、いかがなものか」と思えることを口にすることもあるかもしれません。

そんなときも「そんなこと言うもんじゃない」などといった正論は一旦置いて、たとえ本心から同意できずとも、「それほど、イヤだったんだね」「そりゃあ、腹ぐらい立つよね」などと、気持ちには共感し、親は子どもの味方になってあげることを優先するといいでしょう。
(ただし、子どもが極端な受け止め方をしている場合、落ち着いてから「こう考えることもできる」「こういうものの見方もある」などと、多様な考え方の例を示して、軌道修正できるといいでしょう)

そして、たとえ子どもが親にうまく言葉で伝えられても、伝えられなくても、「そっか、そっか、しんどかったね」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.