2022年10月20日 06:15
「あの子と同じグループにしないで」ADHD次男の言葉が相手を傷つけて…こだわり、過敏、集団行動でトラブル続きの小学校生活、小6になった今
自分が納得できないことは基本やりたがりませんし、みんなと同じことをする良さをあまり感じていないところがあるので、そう思うのは無理もありません。
ですが、特別支援教室での小集団活動や、学校全体での縦割り班活動など、たくさんの経験をもとに、「上級生は下級生のお手本となる」ことに少しずつ適応してきたようです。
集団登校班では、班長が基本的に先頭に立ち、人数確認をしたのち学校まで下級生たちを先導していきます。副班長(次男)は一番後ろに立ち、列の乱れがないか、確認しながら後をついていったり、班長がいない場合は副班長が先頭に立ちます。
本人に、なぜ副班長を今も続けられているのか理由を聞いてみると、「面倒だから、本当はやりたくないんだけどね」と一言。前向きでなくとも、自分の中で折り合いをつけて、不満を言わず継続できていることが私は偉いと思います。
次男には悪意はないものの、そのときの言動で相手の心を傷つけてしまうことがあったり、相手の親御さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいになることがさまざまありました。
ですが、何年も同じ学校で過ごすうちに、親御さん方から「理由なく行動を起こす子ではない」という言葉をいただいたり、「弱い立場の子を守ろうとする優しい子ども」と理解してくださる先生にも関わっていただけました。
学校での集団生活は、本人にとって大変なことの連続でしたが、さまざまなことを経験しながらも「成長したな」と感じずにはいられません。
執筆/スガカズ
(監修:三木先生より)
頑張って適応されたんですね。「縦割り班」という集団行動の中で、自分になりに「下級生のお手本になる」という理由や目的を見つけて行動が取れるようになっているのはたいしたものです。このように同じ行動であってもその子が納得できる切り口を見つけて適応的な行動が取れるようになると良いですね。
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