2022年11月2日 14:15
大学は?職種は?小6ASD娘の進路「パニックを起こしそうだから」避けるのではなく…親として用意しておきたいことーー児童精神科医 三木先生に聞いてみた!
小学6年生の娘、将来のことを考え始めたけど…
SAKURA(以下、――)
うちの子…あーさんは、2歳のときに母子相談で発育遅れで引っかかり…。そこから療育を始め、4歳のときに「自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)」の診断を受けました。今は小学6年生で、地元の小学校の特別支援学級に在籍しています。
最近、年齢的なこともあり、将来の具体的な話をする機会が増えました。
本人は「絵の仕事をしたい!」と言ってます。
親としては、全力で応援はしたいのですが・・・発達障害があることで、やめたほうがいい職種とかあるんですか?そういうときは、親がやめさせてもいいんですか?
三木先生:子どものタイプによりますね。なにが苦手でなにが得意かは、発達障害のある子どもでも、それぞれ違いますし…親から見て、明らかに無理なこと、危ないことはやめさせてもいいと思います。
――なるほど!
正直、小学6年生にしては、ちょっと世の中をピュアな感じで見過ぎている気がするんです…。
最初、勉強ができる(テストの成績がいい)今の自分を過信していて、「大学に行く!」って言ってたんですが…毎日の宿題で、パニックを起こしたりしてまして…。
「勉強が好きなの?」と聞いたら「好きじゃない」というので、助言として、「勉強ができるから大学に行かないといけないわけじゃないよ。好きなことを仕事にしていいんだから。」って話して…それなら絵がいいみたいな話に…。
Upload By SAKURA
Upload By SAKURA
三木先生:絵が好きなんですね。
――はい。
ただ…その絵でも、パニックとか、こだわりとかの困りごとが発生してますし、「おいおい、そんなことで大丈夫なのか!?」って、思っちゃって…。
Upload By SAKURA
どこに行っても何かは大変!?やっぱり覚悟は必要で。
三木先生:「仕事にすると大変な思いをするよ」というのは、本人がやってみないと分からないですからね。
どの仕事についても、トラブルは発生します。どこに行っても何かは大変、一定の覚悟は必要ですよ。
――たしかに…発達障害の有無に関わらず、仕事にトラブルはつきものですよね。
つらいことがない仕事なんてないし。新入社員時代を思い出す…(笑)
でもなぁ~!自分が経験した、あのひぃーひぃー言ってた研修とか…胃をきりきりさせた人間関係とか…わが子は経験してほしくないなぁ~(苦笑)