2022年11月25日 14:15
抗てんかん剤「リボトリール(クロナゼパム)」の効果や副作用は?離脱症状についても解説【医師監修】
てんかん治療のほかに、片頭痛発作発症の抑制や自律神経発作にも使われる薬剤です。開発されてから30年以上がたち、効果が優れていて安全に使用できる薬剤として、リボトリールは広く使用されています。
リボトリール(クロナゼパム)の用法・用量
リボトリールには、0.5(1/2)mg、1mg、2mgの錠剤と0.1%、0.5%の細粒があります。
通常、初回量主成分として1日0.5〜1mgを1〜3回に分けて服用します。その後は、症状に対して効果があらわれるまで、徐々に量を増やして様子を見るのが一般的です。通常、維持量は1日2〜6mgを1〜3回に分けて服用します。
乳幼児の場合は、初回量主成分として、体重1kgあたり、1日0.025mgを1〜3回にわたって服用。それ以降は効果があらわれるまで徐々に量を増やしていくことになります。
通常、維持量は体重1kgあたり、1日0.1mgを1〜3回に分けて服用します。
飲み忘れた場合は、気がついたときに1回分を服用するのが一般的ですが、次の服薬時間が近い場合は1回飛ばして次の時間に1回分を飲みます。2回分を1度に飲むのは禁止です。
薬の増減や停止は医師の判断に委ねてください。保護者の判断だけで服用の中止をしてはいけません。急に薬の量を減らしたり、飲むのをやめたりすることで、てんかん発作に繋がったり、なかなか症状が回復しないという状態があらわれることがあるので、注意してください。
リボトリール(クロナゼパム)の副作用
リボトリールには、眠気、ふらつき、呼吸をするときにゼーゼー、ヒューヒューと音がする喘鳴、唾液増加などの副作用が認められています。このような症状が認められ、深刻な場合には医師に相談するようにしてください。
また、薬を使い続けることによって、薬物依存が生じる可能性があります。急激な薬の量の減少や投与の中止で、痙攣発作、せん妄、不眠、不安、幻覚症状などの離脱症状があらわれることがあります。
医師の判断で薬を服用していれば基本的に離脱症状が出ることはないはずですが、万が一服用中に上記のような症状が出た場合には必ず医師に相談し、指示をあおいでください。
繰り返しになりますが、薬の増減、または中止は医師の判断に基づいて行うことが必須です。保護者の判断で服薬を止めるようなことはやめましょう。
まとめ
今回の記事では抗てんかん剤リボトリール(クロナゼパム)