2022年12月29日 06:15
PTSDは治るの?大人と子どもで治療法が違う?薬物療法や精神療法、認知行動療法とは?どんな言葉をかけたらいいか、対応方法もイラストで解説【医師監修】
PTSDの治療法は?大人の場合と子どもの場合
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)は、つらいできごとがトラウマとなり、さまざまな症状を発症する疾患です。PTSD治療において、大切になるのは本人のペースに合わせて回復していくということです。周囲が無理に今すぐ治そうとしても、思い通りにはなかなかいきません。
※この文章を読んで、自分のトラウマがよみがえってきたり、気持ちがつらくなった場合には、一旦画面を閉じましょう。可能であればゆっくりと深呼吸をして、今が安全であることを確認しましょう。気持ちが落ち着いたら、また再開してくださいね。
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PTSDの治療大人の場合
このコラムでは、PTSDの治療法について、紹介していきます。大人と子どもでは、PTSDになるできごとが異なったり、大人のほうが精神的に発達していたりと、同じPTSDでも異なる点があります。まず、大人に対するPTSDの治療法について紹介します。
PTSDの治療には、その症状や原因をよく理解することが重要です。
PTSDは、トラウマ体験をした人であれば誰でも起こることがあります。しかしPTSDになる人の多くは、PTSDについて詳しく知らないことも多く、そのため、PTSDになったことに対して罪悪感を感じてしまうことがあります。
治療の第一段階としては、PTSDについて正しく理解することで、罪悪感を軽減したり、自分の感情をコントロールする術を身につけたりすることが多いです。
PTSDの研究の中で、薬による治療(薬物療法)が効果的であることが分かっており、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)をはじめとした抗うつ薬などが有効だと考えられています。
PTSDはうつ病や強迫症などさまざまな精神障害と併せて発症することがあります。そのようなときには、合併している疾患への治療も踏まえて、薬を使用していくことになります。
精神疾患の薬は使い方を誤ると、重篤な副作用がでることもあります。そのため、医師の指示のもと、綿密に相談しながら、薬と正しい付き合いをしていくようにしましょう。