2023年2月15日 06:15
3歳目前、発語ほぼなし。自閉症息子があふれるように話し出したきっかけは「祖母の言葉のシャワー」だった!?
誰しもそんなものだと思っていました。
しかし母による話しかけは、まさに言葉のシャワー!一人の人間の口からこんなにも言葉が出るのかと思う量の言葉を、毎日浴びせ続けてくれたのです。スバルのために無理をしているのではないかと心配しましたが、寡黙な父が「ぼくは毎日あの量の言葉を浴びている」と言っていたので天性の才能だと思います。
言葉のコップがあふれる
ある日スバルが車のカタログを見ていると母がやってきていつものように話しかけました。
「この車ばあばが若いころ乗ってたのよ。形はちょっと違うけど。あらまあ!最近はこんなにきれいな黄緑色の車もあるのね!あ、こっちのページにも黄緑!こっちにも。きっと今の流行なのね、黄緑。
ほら今日行ったスーパーで隣の駐車場に停まってた車、この黄緑の車じゃなかった?ピカピカの…」
そのときスバルが母の言葉をさえぎるように言いました。「きいろ!」と。
隣の駐車場に停まっていた車は黄緑ではなく黄色だったのです。
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それを皮切りに、言葉のコップがあふれ出すようにたくさんの単語を話すようになりました。まずは車のカタログを見ながら車の色の名前を言えるようになりました。3歳の誕生日の数日前でした。
それからよほど母のインパクトが強かったのか「ばあば」と言えるようになりました。
「ばあば」が言えるようになる少し前は「あーばーばーばーばーばーばーばーばーばーばー」と呼んでいました。10回「ばー」を繰り返すことで母のインパクトの強さが表現できていますね。その後数日で「ばあば」をマスターしました。
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そして発音は不明瞭ながらも車のメーカーや車種名、「運転席」「ハイブリッド車」などの車用語も言うようになりました。
「きいろ」からの成長のスピードに驚きを隠せません。「お母さん」はその1週間後くらいに言ってくれました。「ミニバン」よりあとだけど。
別に気にしてないけど。
帰省を終えて、スバルと私は家へ帰りました。
たった1ヶ月の間にスバルは別人のように単語でおしゃべりできるようになりました。そして私もよく食べ、よく遊び、よく寝た1ヶ月の間に心身ともにすっかり元気を取り戻し、8kg肉をつけ別人のようになりました。スバルの言葉があふれたことで、すっかり肩の力が抜けて純粋にスバルの成長を喜ぶことができました。