子育て情報『通学路のこだわりに母疲弊。小1自閉症息子「同じ道」「メダカを確認」ルーティンを崩すと癇癪…どこまで許容したらいい?【専門家のアドバイスも】』

2023年4月9日 12:15

通学路のこだわりに母疲弊。小1自閉症息子「同じ道」「メダカを確認」ルーティンを崩すと癇癪…どこまで許容したらいい?【専門家のアドバイスも】

何もせずに立ってじゃり道を見つめます。
おしゃれなマンションの扉にガラスが埋め込んであり、まちゃはそこをのぞこうとしましたが、人の家をのぞくことは良くないので止めると、まちゃは怒って道に座って頭を伏せるようなポーズでしばらく動きませんでした。

学校に着くとのんびりと靴を履き替えながら下駄箱でボーッと数分間、校庭を眺めながら寝そべって動かなくなります。

どれも時間がかかりますし、朝、ほかに通る方にも迷惑になるのではないかと心配になります。


頑張るまちゃと見守ってくださる方々

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登校のときのこだわりは日に日に増えて、登校にかかる時間は20分から30分になりました。

朝まちゃの担任の先生に登校中のこだわりが多いことを話すと「大人でもそういうこだわりって実はありますよね。私にもあります。
それに私にはまちゃくんのこだわりは許容範囲内です。今は寝転がっていますが、教室に入ってからの行動は早くて着替えなど朝の準備も時間内に終わっていますよ」と言ってくれました。

特別支援学級の中でもまちゃの家はたぶん1番遠いのですが、まちゃは今のところ学校への行き渋りは全くありません。
それからマンションの扉のガラスをのぞくのはダメだということを1度注意したときにはひどく怒りましたが次からはのぞかなくなりました。
どうしてもダメなことは止めますが、登校途中のメダカやじゃり道やえん石が、まちゃが学校に行く力になってくれているのなら、これからもできるだけ付き合っていきたいと思います。

執筆/カタバミ

(監修:新美先生より)
自閉スペクトラム症のある方のこだわり行動は奥が深いです。お決まりのルーティンで行動することで、いつもと同じ安心を得られるので、それをして自分も周囲の人も特に困らないルーティンであれば尊重していただければよいでしょう。ただ、ときにはそのルーティン行動をすることで、他者に迷惑をかけたり、自分にとって危険だったり、時間がかかりすぎるなどしてかえって自分が苦しくなるような行動になる場合は、対策を考えていく必要もあります(ここでは省きます)。
教えていただいたエピソードは、ほんの少し登校時間が長くなるものの許容できる範囲なようなので、まちゃくんにとっては大事なルーティンなのだと見守っていただいているのですね。学校に行くのはそれなりの気合が必要なので、学校に行く道のりでおきまりのルーティンにこだわることで、自分のコンディションを整えて安心して登校できているのかもしれませんね。

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