子育て情報『てんかんの治療法は?発作の種類によって合う薬は違う?単剤で抑えられない部分発作に処方されるトピナ(トピラマート)の特徴や副作用も解説【医師監修】』

2023年3月23日 06:15

てんかんの治療法は?発作の種類によって合う薬は違う?単剤で抑えられない部分発作に処方されるトピナ(トピラマート)の特徴や副作用も解説【医師監修】

トピナは幅広い作用機序をもっています。一般的なてんかん薬の作用機序の「脳神経の興奮を鎮める」のほかに「てんかん発作のきっかけとなる受容体の機能抑制作用」など、ほかの抗てんかん薬と異なる作用機序をもつため働きかけが異なる別の抗てんかん薬と併用することによって、治療効果を高めるとされています。

部分てんかんの第一選択のカルバマゼピン、レベチラセタム、ラモトリギンなどを用いて発作を抑えられなかった場合に、ゾニサミド、トピラマートを用いることが多いです。しかし、副作用として汗がかきにくくなることがあるので、体温調整が難しいお子さんには控えることもあります。
※処方内容については症状や体質、年齢によりそれぞれ違います。

興奮性シグナルであるNa+、Ca2+の通り道になるナトリウムチャネルやカルシウムチャネルを抑制する作用、抑制性シグナルであるClーの神経細胞内への流入促進の作用、炭酸脱水酵素阻害作用などにより抗てんかん作用をあらわす薬です。

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海外ではトピナが片頭痛の治療薬として用いられる場合もありますが、日本では適応症として認められてはいません。

トピナには以下のような錠剤、顆粒があります。


・トピナ錠25mg
・トピナ錠50mg
・トピナ錠100mg
・トピナ細粒10%

嚥下能力が低下した患者には細粒を処方されることがあります。ただし、どのような剤形や容量が処方されるかは、患者によって違います。医師の指示なく勝手に服薬量を増やしたり減らしたり、飲むのをやめてはいけません。また、自分の判断で認められていない症状の改善のために服用することのやめてください。医師の判断に基づかないで服薬を減らしたりやめたりすることで発作がおこってしまったり、回復が遅れる、あるいは重篤な副作用が発生することがあります。トピナは、少量から服薬を開始し、効果や副作用をチェックしながら、徐々に増量していきます。

通常、成人にはトピラマートとして1回量50mgを1日1回、または1日2回の経口摂取することからスタートします。その後、1週間以上の間隔をあけて増やしていき、適切な量として1日200~400mgを2回に分けて服薬します。
症状により増減されますが、1日最高投与量は600mgまでです。

小児は2歳以上から投与可能です。小児には1日2回に分割して経口摂取します。

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