子育て情報『てんかんの治療法は?発作の種類によって合う薬は違う?単剤で抑えられない部分発作に処方されるトピナ(トピラマート)の特徴や副作用も解説【医師監修】』

2023年3月23日 06:15

てんかんの治療法は?発作の種類によって合う薬は違う?単剤で抑えられない部分発作に処方されるトピナ(トピラマート)の特徴や副作用も解説【医師監修】

服薬治療によって患者さんのQOLを保つことが治療の目標となります。

外科治療は、服薬で発作のコントロールができず、かつ脳の原因部位が明らかなものに対して行われます。


てんかんの薬治療の原則は?てんかん専門医に聞いてみました。

A:てんかん治療は 「単剤療法」が原則だと言われています。単剤療法とは1種類の薬剤のみを用いて行う薬物療法のことです。

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てんかん薬の単剤療法の利点として
・抗てんかん薬の有害な相互作用がない
・複数の薬を使うことによる相互作用(薬がほかの薬の濃度を変動させること)がない
・一般的に副作用が少ない
・服薬が規則的になりやすい
・発作のコントロールが多剤併用療法より良い場合がある
などがあげられます。

A:約5〜7割程度の患者さんが単剤治療でてんかんを抑えています。
1番目の抗てんかん薬で約50%、2番目の抗てんかん薬の単剤または併用で約12%の方が発作が抑制されたとの報告があります。


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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22573629/
参考:Patterns of treatment response in newly diagnosed epilepsy

副作用を考慮しつつ1種の薬を最大許容量まで投与しますが、それでも発作が収まらない場合にはほかの抗てんかん薬に置換して効果を見ます。

A:発作症状の確認と、脳波検査などを行い、適切な抗てんかん薬を十分量用いているにもかかわらず、単剤による治療が不十分な場合には副作用に注意し、2種類の抗てんかん薬を併用することもあります。


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https://shizuokamind.hosp.go.jp/epilepsy-info/news/n4-4/
参考:てんかんの薬物治療|てんかん情報センター


てんかんの薬・トピナの効能、効果、用法、用量は?

抗てんかん薬はすでにさまざまな種類の薬がありますが、トピナ(一般名:トピラマート)は2007年7月に承認された、比較的新しい薬です。トピナは、ほかの抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の「部分てんかん」を対象とした新しいタイプの治療薬で、単剤で処方されることはなく、必ずほかの抗てんかん薬と併用されます。

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