子育て情報『癇癪は日常だった…弟が生まれて気づいた、発達グレー長男の特性と育てにくさ、その後の接し方』

2023年4月12日 06:15

癇癪は日常だった…弟が生まれて気づいた、発達グレー長男の特性と育てにくさ、その後の接し方

ゲームで負けても泣きわめかなくなり、お友達とバイバイするのもスムーズにできるようになりました。

でも起床が少し遅れていつもの時刻に登校できないときは、あからさまに不機嫌をまき散らしてきます。「もう今日は学校行きたくない」ということもしょっちゅう。

また、楽しみにしている予定が突然なくなったりするのにも耐えられないようで、心が暴走を始めます。まれに近くの物に当たったりもします。あらかじめ「急な予定変更があるかもしれない」ことを伝えることを心がけ、長男の心の持ち方に振り幅を持たせたいと思っています。

執筆/星河ばよ

(監修:鈴木先生より)
私たちでも予定が急に変わったり、思い通りにいかなかったりすると不安になり、イライラするのと同じなのです。ただ、ASDの特性があると子どもでも大人でもその閾値(いきち)が低く程度が強いことがあります。
自分の内側で納めきれずに衝動性も加わって自分の外側へ攻撃してしまうことがあるのです。我々はこれをASDによる易刺激性と診断しています。これは、アリピプラゾール(エビリファイ)のような抗精神病薬で調整は可能です。

コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.