プレ幼稚園のある日の放課後、園長と副園長から呼び出され…
スバルの言葉が溢れてから最初の通園日にプレ幼稚園の帰りに先生に呼び出されました。呼び出された部屋には、プレクラスの先生2人と園長と副園長が待ち構えており、ドアを開けた瞬間これはただごとではないと察しました。
妙にぎこちない挨拶を交わしたあと、先生から神妙な面持ちで「発達検査を受けて診断書を提出してください」と言われました。とっさに「ほんの数ヶ月前に受けた検査で『言葉が遅いだけ』と言われたばかりなんですけど…」と伝えると先生たちは困った表情に…。私自身も心の中では数ヶ月前の検査のときと今では状況が違うことを理解はしていましたが、なかなか先生の言葉を受け止められなかったのです。
数ヶ月前、プレ幼稚園に通い始める前に受けた検査では私も心理士さんも集団の中にいるスバルの姿を知りませんでした。スバルは一対一なら話が通じ、人が好きで興味があることには集中して座っていられるので、プレ幼稚園に入るまでは「言葉が遅い以外に困りごとはない」と思っていたのです。
その後、プレ幼稚園での初めての集団生活の中で、先生がクラス全体に呼びかけた「お片づけの時間だよ」などの指示が通らなかったり、私が膝の上でホールドしていないと絵本の時間に歩き回ってしまったりと明らかに浮いているスバルの様子を知ることになりました。
クラスメイトたちは入園から3ヶ月ほどで幼稚園のルールを学びプレ幼稚園での集団生活に馴染み、次々と母子分離通園になっていきました。そんな中スバルと私はいのこりで母子同伴通園を続けていました。そんな状況でも「言葉が遅いだけ」と言われた事実から、言葉が出始めたまさに今!このときから!ものすごい成長があるかもしれないとほんの少しの期待が捨てきれずにいたのでした。
そんな心境の中での先生の「発達検査を受けて診断書を提出してください」の言葉…モヤモヤとした気持ちを抱えながらも、とにかく発達検査を受けることにしました。
発達検査の予約をするも2ヶ月待ち
自宅に帰ってから地域の療育センターに発達検査の予約の電話をかけましたが、予約が取れたのは2ヶ月も先でした。こんなに不安な気持ちで2ヶ月も過ごすのかと絶望しましたが、その日を待つしかありませんでした。
最初のころは興奮状態で何も手につかない毎日を過ごしていましたが、気持ちのアップダウンを繰り返しながら少しずつ冷静になってきました。