子育て情報『「本日限りで退園を」3歳息子、自閉症診断報告でプレ幼稚園からまさかの勧告。世界から拒否された絶望を感じて【専門家からのメッセージも】』

2023年4月19日 06:15

「本日限りで退園を」3歳息子、自閉症診断報告でプレ幼稚園からまさかの勧告。世界から拒否された絶望を感じて【専門家からのメッセージも】

診断書を提出したあとは今後のことについて話すのだと思いました。加配の先生とか、合理的配慮とかそんな感じの話を。

しかし先生から告げられたのは「本日限りで退園」という言葉でした。

言葉にならない言葉をつなげて「でも…」「だって…」「スバルは幼稚園のある日を楽しみにしていて…」「ほかにも障害のあるお子さんが通っているって…」「もう1年プレクラスにいて年中から正式入園するとか(インターネットで予習した情報)」と食い下がりましたが、その決定を覆すことはできませんでした。

すでに通園している障害のあるお子さんへの加配で先生の人数が足りないのだと説明されました。それでもどうにか…と言葉を探して説得を試みましたが、最終的に園長が個人的なお花見の話をしだしたので、あまりの脈のなさに引き下がるしかありませんでした。

こうしてお友達に挨拶することもなく、裏門からプレの先生1人に見送られてひっそりと退園しました。幼稚園から自宅までスバルの手を引いて歩いて帰りながら、涙を止めることができず垂れ流して帰りました。
初めて「社会」から拒否されたことは、まるで世界から拒否されたような絶望感でした。

「本日限りで退園を」3歳息子、自閉症診断報告でプレ幼稚園からまさかの勧告。世界から拒否された絶望を感じて【専門家からのメッセージも】の画像

Upload By 星あかり

帰宅するとスバルが泣いている私の顔を見つめながら「スバル、幼稚園、行かない」と言ってにっこり笑いました。その翌週からスバルはプレ幼稚園のある曜日になってもプレ幼稚園の話をしなくなりました。あんなにあんなに楽しみにしていたのに。

スバルが少ない語彙を使って「ぼくはあの幼稚園にこだわらないから気にしなくて良い」と伝えてくれたのだと思いました。
スバルの前で大泣きして気を使わせてしまって申し訳ないやら退園になって悔しいやら複雑な思いを抱えながら、それでも前向きにスバルにピッタリの幼稚園を探そうと決意したのでした。

執筆/星あかり
(監修:初川先生より)
プレ幼稚園からの呼び出し面接、検査・診察を受けてとの指示、さらにその後の「本日限りで退園」の通告。
なんと怒涛の日々、次々に来る課題をこなして今後のためにと願う母の思いをばっさりと非情にも切る園の判断。また、そこへ至るまでに自閉スペクトラム症の診断を受け、心の準備は出来ていると思っていたにもかかわらず「障害児」という字面に衝撃を受けたこと。そうしたことのどれをとっても大変な日々だったことと思います。

そもそも、1歳半健診時の「言葉が遅いだけ」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.