「ママは私よりお兄ちゃんが好き」妹の言葉に大ショック!自閉症息子の対応に追われ、娘に甘えすぎたと後悔し…【きょうだい児体験談】
「ママは私よりもお兄ちゃんの方が好きなんだよね」いつも明るい娘の言葉にショック
そんな娘が、小1になったある日のことです。私と2人きりになったとき、突然娘が、「ママは私よりもお兄ちゃんの方が好きなんだよね」とボソッとつぶやきました。寂しそうな、あきらめている感じの表情を見て、私は頭が殴られたようなショックを受けました。
私は息子、娘に対し平等に接していたつもりだったので、娘がそんな風に思っていたことに気づいていませんでした。ただ、息子に比べてなんでも1人でできてしまう娘を後回しにしてしまうなど、私も娘に甘えていたのかもしれません。娘はあまり泣いたりわがままを言ったりする方ではなかったので、ただただ我慢していたのでしょう。
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夜寝るときもそうです。私は息子と娘、2人の間に私が入って寝ていましたが、息子は寝るときもなかなか寝つけず、私はいつも息子の方を向いて機嫌を取っていました。
息子を寝かせたあとに娘を見ると、すでに寝ているということが多くありました。娘は、寝るときも息子を優先している私の背中を見てどんな気持ちだったのか…それを思うと心が張り裂けそうでした。寂しい気持ちにさせていたことを、本当に申し訳なく思いました。
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もう寂しい思いはさせない!平等を心がけて、今は仲がいい兄妹を見守っています
この件があってからは、以前よりも意識して娘のことを見て、相手をするように心がけたました。これが功を奏したのか分かりませんが、あれから娘がこのようなことを言ったことはありません。
今は息子も中学生になり、だいぶ特性も目立たなくなってきました。また、娘と一緒に遊ぶ機会も減ってしまいましたが、娘は息子が家にいると何かにつけてちょっかいを出したりからかったりして関わっています。息子もそんな娘を無碍にせず、優しくつき合ってあげていて、本当に仲がいいと思います。
私は今も「どちらかを優先することなく平等に」を心がけています。これからも2人仲良く、自分の決めた道を進んでいってほしいと思います。
イラスト/SAKURA
エピソード参考/ゆゆ
(監修:藤井先生より)
小1の娘さんの言葉は、私もいるよという娘さんのメッセージだったのかもしれませんね。その言葉を大事にして、娘さんとの時間を意識的に持たれたのだと思います。どうしても、発達障害の特性が強いお子さんの対応に追われてしまうことがあると思います。