子育て情報『ADHD(注意欠如・多動症)とは?3つのタイプ、特徴、原因、治療方法、併存しやすい疾患など【保存版!発達ナビADHDコラム一覧/専門家監修】』

2023年5月21日 06:15

ADHD(注意欠如・多動症)とは?3つのタイプ、特徴、原因、治療方法、併存しやすい疾患など【保存版!発達ナビADHDコラム一覧/専門家監修】


ADHD(注意欠如・多動症)とは

ADHD(注意欠如・多動症)は発達障害の1つで、不注意、多動性、衝動性などの特性があり、日常生活に困難を生じます。特性の多くは12歳以前にあらわれますが、幼い子どもにみられる特徴と区別することが難しいため、就学期以降に診断されることが多いと言われています。また、個人差はありますが、成長に伴って多動性が弱まるなど、特性のあらわれ方が変化することもあります。

ADHD(注意欠如・多動症)に見られる特徴は、「人の話に集中できない」「落ち着きがない」「ものを良く壊す」「順番が待てない」「なくしもの・忘れ物や遅刻が多い」などです。

ADHDの特性があらわれ始めるのは2歳ごろで、幼稚園~小学校に入学するころから目立つようになることが多いと言われています。

さらに、特性のあらわれ方によって、多動・衝動性の傾向が強いタイプ、不注意の傾向が強いタイプ、多動・衝動性と不注意が混在しているタイプの3つに大別されます。

ADHD(注意欠如・多動症)は生まれつきの脳機能障害です。乳幼児期の育て方によって発症するものではありません。
ADHDのある人の脳では、前頭葉や線条体と呼ばれる部位において、ドーパミンなどの神経伝達物質の機能障害が起きていると考えられています。また、遺伝的要因も関連していると言われています。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html
参考:e-ヘルスネット

ADHD(注意欠如・多動症)の診断基準には、アメリカ精神医学会の「DSM-5」(「精神疾患の診断・統計マニュアル」第5版)が多く用いられています。

ADHDには、話を集中して聞けない、作業が不正確、なくしものが多いといった「不注意」、体を絶えず動かす、離席する、おしゃべり、順番を待てないなどの「多動性」「衝動性」の特性があり、日常生活に困難を生じます。また、これらの症状が12歳になる前に出現します。

しかし、定型発達の場合でも、2~3歳ごろまではじっとしていられず、集中力も長くは続かない子どもが多いため、上記の条件を満たしていても就学期ごろまで診断がつかないこともあります。

ADHDの診断は、医師が診察において患者の行動特徴を観察し、その結果と診断基準を照らし合わせ、ほかの精神疾患と鑑別された上で行われます。

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