子育て情報『発達年齢は「10ヶ月」。1歳10ヶ月の息子の自閉症疑いから診断、療育探しに奔走…体もメンタルも限界だったけれど』

2023年7月14日 14:15

発達年齢は「10ヶ月」。1歳10ヶ月の息子の自閉症疑いから診断、療育探しに奔走…体もメンタルも限界だったけれど

1歳10ヶ月で受けた発達検査の結果は「10ヶ月程度の発達年齢」でした。

"10ヶ月程度"その言葉で頭がいっぱいでした。反応の少ない息子の興味を惹こうと一生懸命話しかけてきたけれど、息子には届いていなかったのかと…息子と過ごした1年間が"なかったこと"にされたような気持ちでした。


いざ、病院へ。予約は2ヶ月先までいっぱい!?児童精神科の現状。忘れられないクリスマスとなった日。

10ヶ月程度の発達年齢と言われた検査の後、保健師さんは児童精神科へ紹介状を書いてくれました。発達障害についてなんの知識もなかった私は、発達障害の病院受診の現状をそこで初めて知ることとなるのです…。


初回の受診は月に2回指定の日があり、朝6時から配布される整理券をもらい、病院が開く8時に再び来院し、整理券の順に翌々月の予約を取れるというものでした。0歳児と1歳児を連れて何度も病院を往復…できるわけないので、夫に仕事を休んでもらいました。予約が取れたのはちょうどクリスマスの日でした。

受診日当日は「今日でもしかして診断がつくかもしれない…」と、ドキドキしながら診察の時間まで落ち着きませんでした。
いよいよ診察の時間になり、診察室に呼ばれました。医師の顔も見ることなく、真っ先におもちゃのある方に向かっていく息子。日々の様子や指差し・発語について聞かれた後、医師はペンライトを持って息子の方へ。

医師「海乃ひとで(息子の名前)くーん。」
息子「……。」返事どころか振り向きもしません。

医師「ひとでくん、ちょっとあーんってして?」
ペンライトを光らせ、息子に見せる医師
息子「…!あー!」
ペンライトを欲しがる息子
医師「あーん、は?できる?」
息子「んー!!」
ペンライトを頑なに欲しがる息子
医師「お母さん見て。ひとでくん、このライトしか見てないでしょ。さっきから私と一度も目が合わないんです。人に興味が薄い子はね、人じゃなくて物を見るんですわ。」

発達年齢は「10ヶ月」。1歳10ヶ月の息子の自閉症疑いから診断、療育探しに奔走…体もメンタルも限界だったけれどの画像
Upload By 海乃けだま

医師からの言葉で、それまでの息子を育児してきて感じていた違和感がストンと腑に落ちた気がしました。
結果は「自閉スペクトラム症疑い」でした。「あぁ、やっぱりそうか…」と思う反面、疑いという形ではありましたが、自閉スペクトラム症の可能性があると言われたことに、ショックを隠しきれませんでした。その後に看護師さんが療育に通うための通所受給者証の申請や特別児童手当について話してくれましたが、ほとんど耳に入ってきませんでした。

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