2023年7月20日 06:15
ASD息子、夏休みの宿題は毎年地獄絵図!?「今年こそダメかもしれない」を乗り越えてきた家族の軌跡
などの短いポジティブな声かけや、「机に向かっているね」などの『よい行動を、評価を付け加えずに事実のまま伝える』などの方法があります。
そんなベーシックな方法であっても、「頑張ってるね」と言われて張り切るときもあれば
「全然こんなんじゃダメだよ!」と怒りだすときもあります。「机に向かってるね」と事実をそのまま口にしても、「そうだよ~」と笑顔のときもあれば、「でも全然進まない…こんなの座ってても意味ない…」と落ち込んでしまうときもあります。
『む…むずかし~!』と思いつつ、「そっか~、全然進まないと疲れちゃうね」と無難な共感を示して「そうだよ~疲れるんだよ~」と言うコウの愚痴聞きタイムにつなげたりして、低空飛行なりに机に向かう時間を維持する手伝いを心がけています。
「宿題は絶対に出さなければいけない!」と言いたいところだけれど
そうして少しずつ宿題を進めていっても、大抵毎年最後はギリギリになります。大半の宿題が終わったとしても、苦手な宿題はとても時間がかかるからです。
はたから見ていると『これはもう今からかなり必死で進めないと間に合わなさそうだな』と思う状況であっても、コウなりのペースで進めるしかありません。そのため、夏休みの終盤は毎年私と夫の忍耐力が試されています!
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「このペースでいくと提出日には間に合わないよ」「あとこれくらい残ってるけど、どうする?今からやる?」と現状を突きつけて追い込むと、コウはやる気を失うかパニックになるかボーッとして止まるかのどれかになり、大体の場合事態は悪化していきます。
私自身もそんな彼の反応にグッタリと疲れてしまうため、追い込まないように気をつけつつ『事実の確認と共有』のみできるだけ淡々と行うようにしています。
事実の確認と共有をしながら『宿題の提出日までに終わらせる』を基本方針としつつ、コンディションなどの状況とすり合わせて何とか進めていった結果、たまたま間に合ったのがこれまでの夏休みだったのだろうと思います。いつか、『間に合わなかった夏休み』も起きてしまうのかもしれないな…と思っています。
そのときはそのときで、その結果をコウがどう受け止めるのかを見て、一歩ずつ対策を探していけたらいいなと考えています。
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執筆/丸山さとこ
(監修:初川先生より)