子育て情報『起立性調節障害の原因は?症状や治し方、受診は何科?など/医師QA』

2023年7月15日 14:15

起立性調節障害の原因は?症状や治し方、受診は何科?など/医師QA

薬物療法だけでなく、日常生活で注意すべきポイントがいくつかあります。

・起床時にはいきなり立ち上がらずに30秒ほどゆっくり起立する
・水分を多めにとる(1日1.5L~2L)
・塩分制限はしない(むしろ多めにとるようにする)
・早寝早起きなど生活リズムを正しくする(怠くても日中は体を横にはしない)
・毎日運動をする(15分程度の散歩から始めると良い)
・下肢の加圧ソックスを着用する(血圧低下を予防)

薬物療法には、低血圧を予防する薬を使用します。症状によって、薬の内容、飲み方は変わりますので、主治医の先生に相談しながら内服をすすめていきます。効果を感じられるのに1~2週間かかるので、効かないと思ってもすぐにやめないことも大切です。

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(質問)
高校生の子どもが起立性調節障害になり、学校の授業や部活に出られていません。出席日数の不足や課題が終わらないこともストレスになっているようです。このまま留年してしまうのでは、進学も難しいのではと心配です。いつごろまで症状は続くのでしょうか。
大人になると落ち着くのでしょうか。

(回答)
起立性調節障害は珍しい病気ではありません。小学校の高学年から多くなり、中学校で急増します。女子は男子より2割ほど多いようです。進学の時期とも重なる場合も多く、不安になる親御さんも多くいらっしゃいます。症状の回復はお子さんによってさまざまです。適切な治療が行われた場合には、軽症例では数ヶ月以内に改善します。しかし、翌年に再発する可能性もあります。
日常生活に支障がある中等症では、1年後の復学率は約50%、2~3年後は70~80%です。不登校を伴う重症例では、1年後の復学率は30%であり、短期間での復学は困難です。社会復帰に少なくとも2~3年かかると考えたほうが良いでしょう。体力に見合った高校に進学した場合には、第2~3学年になると9割程度が治ると考えられています。お子さんにあった学校を考えるのも大切になります。

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(質問)
中学生の子どもが起立性調節障害と診断されましたが、朝は立ちくらみや吐き気などを訴えますが、昼ごろには調子が良くなるようです。遊びには行けるのに学校は休むというのは、ただ「学校に行きたくない」という甘えではないのか、このままでは怠け癖がつくのではないか…と思ってしまいます。

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