子育て情報『インフルエンザ脳症の初期症状は?後遺症、後悔しないための予防法/医師監修』

2023年8月28日 14:15

インフルエンザ脳症の初期症状は?後遺症、後悔しないための予防法/医師監修


インフルエンザ脳症とは?原因も解説

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスに関することによって引き起こされる脳症で、「意識障害」「けいれん」「異常言動・行動」などの症状が表れる病気のことです。主に子どもが発症する場合が多いといわれています。

そもそもインフルエンザとは、通常の風邪とは異なりインフルエンザウイルスに感染することで発症し、38℃以上の発熱や全身の倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状が見られる病気です。インフルエンザは1週間程度で症状が落ち着いてくるといわれていますが、子どもの中にはインフルエンザに伴った急性脳症を発症することがあり、これをインフルエンザ脳症と呼んでいます。

インフルエンザ脳症がなぜ起こるのかは現在までのところはっきりと分かっていませんが、いずれにせよインフルエンザウィルスの感染がきっかけとなっているため、まずはインフルエンザウィルス感染を予防することが大事と考えられます。インフルエンザ脳症の割合ですが、2019年から2020年にかけてのインフルエンザの患者数は約729万人で、そのうちインフルエンザ脳症は254例報告されています。(2020年第 14 週までの暫定値)

このデータをもとに計算すると、インフルエンザにかかった方のうち、約3万人に1人がインフルエンザ脳症も発症していることになります。

ただ、こちらは全年齢の調査なので、子どもに限った場合はインフルエンザ脳症にかかる確率は先程挙げた割合より高くなると考えられます。
インフルエンザ脳症にかかった場合は意識障害などの症状が表れ、治療後も後遺症が残る場合もあるため、早期に医療機関を受診することが大事です。


インフルエンザ脳症の初期症状とは?後遺症の割合や症状も解説

インフルエンザ脳症の初期症状として、「意識障害」「けいれん」「異常言動・行動」が挙げられます。

その中でも意識障害はインフルエンザ脳症を判断する際に最も重要な症状といわれています。意識障害とは、刺激を与えたり呼びかけをしたりしても反応がない、または鈍い状態のことで、インフルエンザ発症時に意識障害が見られた場合はインフルエンザ脳症の可能性があり、救急にて受診する必要があります。

意識障害以外のけいれんと異常言動・行動は通常のインフルエンザに伴って表れることもある症状のため、それだけではインフルエンザ脳症とは判断できません。

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