子育て情報『川崎病とは?主要6症状や原因、受診目安、治療や予後など/医師解説』

2023年9月6日 12:15

川崎病とは?主要6症状や原因、受診目安、治療や予後など/医師解説

や 猩紅熱(しょうこうねつ)による発疹のように見えることがあります。

5. 四肢末端の変化
急性期…手足の硬性浮腫、手掌足底または指趾先端の紅斑
回復期…指先からの膜様落屑

手の平と足の裏が赤色または紫がかった赤色になったり、手足の指が腫れぼったくなったりします。発症から約10日ほど経つと、手足の指の皮膚がむけ始める場合もあります。

6. 頚部のリンパ節の腫れと圧痛
首のリンパ節が腫れ、圧痛を伴います。腫れや痛みが強い場合には、首を動かしにくくなることもあります。

上記の主要症状は同時期に一気に出現せず、数日かけて揃ってくる場合もあります。また、5つの症状が揃わなくても、その他の症状や検査結果などから総合的に川崎病と診断することがあります。

川崎病の症状の現れ方は個人差が大きいので、似たような症状が出ていても、必ずしも上記の症状に当てはまらないこともあります。
少しでも気になる症状がある場合には、ためらわずかかりつけ医などを受診することをおすすめします。

川崎病とは?主要6症状や原因、受診目安、治療や予後など/医師解説の画像

Upload By 発達障害のキホン

(質問)
病院ではどんな検査をするのですか?

(回答)
血液検査や尿検査、咽頭ぬぐいの検査などを行い、感染症のチェックや川崎病を疑う血液検査所見(白血球や炎症反応(CRP)の上昇など)があるかどうかを確認します。

また、少しでも川崎病の疑いがあれば、心電図検査や心臓超音波検査(心エコー検査)などの心臓の検査を行います。そこで、心臓の動き、冠動脈瘤や心臓弁の異常の有無、心膜や心筋の炎症の有無などを確認します。心エコー検査で動脈瘤が見つかれば、心臓カテーテル検査を行うことがあります。


川崎病とは?主要6症状や原因、受診目安、治療や予後など/医師解説の画像

Upload By 発達障害のキホン

(質問)
川崎病と診断されたら、どんな治療を受けるのでしょうか?また、入院期間はどのくらいなのでしょうか?

(回答)
川崎病の治療開始はできるだけ早く開始すること、いわゆる「急性期」治療が重要です。特に冠動脈疾患のリスクを抑えるために、症状が現れてから7〜10日以内に治療を行うことが望まれます。治療内容としては、1~2日間にわたり高用量の免疫グロブリン(全身の炎症を抑える)を静脈内投与し、中等量のアスピリン(血管の炎症を抑える、血液を固まりにくくする事により血栓を予防する)を経口投与します。この治療で十分に症状が改善しない場合には、免疫グロブリンを再度投与したり、ほかの治療を追加することもあります。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.