2023年9月2日 06:15
発達凸凹長女「やる気がない、ふざけている」と叱責された学生生活。真面目なのになぜ?大人になって発覚した理由とは
なのに、譜面通り、きちんと演奏しない」ということでした。
ラクマは、ニャーイの幼少期から現在まで、いかに真面目で素直な性格であるか、家庭学習や家の手伝いもちゃんとする子かを説明しました。
顧問が「やればできるのに、ちゃんとやろうとしない」と言う原因はよく分からないけれど、決して悪ふざけや怠けがあるわけではないことを力説したそうです。
ラクマの熱意が伝わったようで、その後は顧問からニャーイに強い叱責はなくなりました。
でもニャーイに対する根本的な問題が解決したわけではないので、私はずっと心に留めていました。
16年後、「やればできるのに、ちゃんとやろうとしない」問題の根っこに気づく
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ニャーイの部活トラブルから16年後のことです。長女ニャーイは30歳になっていました。
その頃のわが家は、夫ラクマ以外の家族全員が発達凸凹の当事者であることが分かっていたので、各地で体験発表や当事者支援活動を行なっていました。
そこへ、家族ぐるみでお世話になっているある方から夫ラクマへ、催しの運営の依頼がありました。
「学校の視力検査では発見できないような、読字の問題解決について書いた本の著者と知り合いになった。地元に招聘して地域貢献のイベントを行いたい。運営を手伝って欲しい。ラクマ家の活動と近いかもしれない」という内容でした。
ラクマは依頼を快諾し、その講演は地元で3回開催されました。
チェックを受けて問題の核心を知る
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その講演で紹介された、物の見え方に関する簡易チェックを家族全員で受けてみたところ、講師から「長女ニャーイさんと次男ウッシーヤさんには、読字の問題があるようです」と言われました(この講師は医師ではなく、診断を受けたわけではありません。あくまで当時の体験をもとに書いています)。
今思えば、「ディスレクシア」に近い症状があったのだと分かります。
なかでもニャーイは症状が重いらしく、講師から「縦書きの文字はかなり読みづらいはず。パソコンで変換して横書きにして読むと読みやすいと思います」とアドバイスされました。
また当事者の疑似体験ができるコーナーで、私は講師から「ニャーイさんの見え方が疑似体験できるメガネをかけてみてください」と言われ試してみました。
すると、メガネをかけたとたんに目が回りました。