子育て情報『「みんなと一緒がいい」落ち込む自閉症息子、本当の気持ちは?発達性協調運動障害(DCD)を知って』

2023年10月13日 14:15

「みんなと一緒がいい」落ち込む自閉症息子、本当の気持ちは?発達性協調運動障害(DCD)を知って

スバルくんの運動発達のご様子について詳細を共有くださりありがとうございます。スモールステップで成功体験を積み重ねていくこと、とても大切ですよね。

自己肯定感を育むためには、褒められることももちろん大事なことですが、実際に自分でできた!という達成感の積み重ねが不可欠です。年齢的にできてほしいことではなく、その子の発達段階で努力すればできること、あるいはちょっと難しいかなということにトライさせてあげられる環境や工夫、そして焦る気持ちをじっとこらえて見守ってあげる姿勢が大事なことのように思います。

みんなと一緒のことができるようになりたい、というスバルくんの向上心を大事にして、お母さまが行われたスーパー特大ボタン作戦、本当に素晴らしいと思います。お母さまが試行錯誤してスバルくんの気持ちに向き合われた結果、スバルくんの真意を知ることができたのですね。
全てを自分一人でできなくてもいいのです。代替案や工夫により自分でできること、必要な時には自分で人に助けを求めることでできることも、自立です。
一人でできることを目標にするのではなく、自己肯定感、工夫を考える力、人に助けを求められる力を育むことを大事にしてあげたいですね。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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