2023年11月15日 14:15
【障害児育児と仕事の両立】入院の繰り返し…仕事は辞めるしかない?悩む私を救ったのは
と、U田さん。
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「お母さんの人生も大事」と言ってくれた保健師さんの言葉
その時、「私は私の人生を大切にしていいんだ……」と、「そう思っていいんだ……!」と許しをもらえたような気がしました。
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そして、U田さんは実際にわが家のようなケースはどうすればいいのか、さまざまな機関に相談に行ってくれたり、補助は受けられないかと調べてくれたり、奔走してくださいました。
私は、結果がどうこうではなく、いくら市の保健師さんとはいえ、私たち親子のために心を砕いてこんなにも動いてくれる方がいらっしゃることがとてもうれしかったです。
そして、親の会の先輩ママに相談しても、病院のコーディネーターさんに相談しても「絶対に保育園は辞めないほうがいい」という共通のアドバイスをもらいました。今思うと、保育園の先生方も保育園に通えない私たち親子を心配しながら、遠くで見守ってくれていた気がします。
そして、きいちゃんが1歳半になった頃、肺炎の原因のひとつである心房中隔欠損症と動脈開存症の手術をすることになりました(このこともまた改めて詳しく書きたいです)。胸を全開にして5時間に及ぶ難しい手術でしたが、無事に成功し、1ヶ月後に退院することができました。
手術直後から、きいちゃんの顔色が良くなり、きいちゃんは本当はこういう明るい顔色だったんだ!今まで血流が悪くてあんなに青みがかった白い肌だったんだ……!と驚いたのを覚えています。
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一番苦しかったあの時、幸運な出会いに心から感謝
この手術をした半年後くらいから、きいちゃんが入院する頻度は減っていきました。
次第に年に1回程度になり、ここ2年くらいは一度も肺炎で入院することはなくなりました。
私も時間はかかりましたが、なんとか仕事にも復帰できて今に至ります。
もし、あの時保育園を辞めていたら、私は漫画家という仕事はもうできていなかったと思います。あの時、支えて下さった方々、とくに保健師さんにはとても感謝しています。
そして、その支えて下さった保健師さんも異動になりましたが、一番苦しかったあの時に、あの保健師さんと出会えたことが私にとっての奇跡で幸運でした。
ここのコラム、読んで下さっているかなあ。
こうやって親子元気に、きいちゃんは小学生に、私はコラムや漫画を書いています。