子育て情報『「どこが痛いの?」に沈黙。中1になっても一人で病院受診が難しい場面緘黙娘のこれからが心配で』

2023年12月11日 06:15

「どこが痛いの?」に沈黙。中1になっても一人で病院受診が難しい場面緘黙娘のこれからが心配で


初対面の相手と話せない長女。病院で自分の症状を説明するのが難しくて……

長女がまだ5歳の頃の話です。ある日長女に激しい下痢症状が出ました。これはあとから分かったことなのですが、ロタウイルスに感染していたのです。もともとは3歳下の次女が保育園経由で感染したものですが、次女は軽症だったのに対し、長女は症状が強く出てしまいました。
症状が出たのはちょうど私の実家に滞在している時でした。子どもたちのかかりつけ医が実家近隣にあるわけではなかったので、とりあえず近所の空いている小児科を探して飛び込みました。

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Upload By 吉田いらこ

診察の際、小児科の先生が長女に「どこが痛いの?」と聞いたのですが、長女は全く答えらずにいました。初対面の相手、特に男性と会話することが難しいタイプの子だなと思っていましたが、当時の私は長女に障害があるとは全く疑っていませんでした。

先生が長女に話しかけても答えられないので、その場では代わりに私が説明しました。診察の結果、症状が重いため、その小児科から大きい病院に移ることになったのですが、先生が転院先に連絡を入れている時に「本人が黙っているのでどこが悪いのか分からない」といった説明をしていたのが聞こえてきて、私は少し悲しくなりました。

でも、「まだ幼いから緊張して話せなかったのだろう」と、私は思っていました。しかし、中学1年生になった現在でもそれは変わらず、長女は他人と会話をすることや病院などで自分自身の症状を説明することが難しいようです。

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長女は中学1年生になってから、歯列矯正のために歯茎を切開する手術を受けることになりました。
その際の歯科医の先生も男性でした。先生は、麻酔を局所麻酔か全身麻酔のどちらにするか長女本人にたずねましたが、長女はやはりなかなか答えることができず困ってしまい……。
ですので、中学生になった今も病院にかかるときは、私が診察室までつき添って、長女の代わりに受け答えをしたり、症状の説明をしたりしています。


自分の症状が説明ができるように

長女は小学5年生から特別支援学級で授業を受けることにしたのですが、特別支援学級の担当の先生にも「何かあったときのために自分の症状を自分で説明できるようになろう」と言われていました。これは自分のことを守るために必要なことだと私も思うのです。

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