2023年12月19日 14:15
自閉症娘の育児は一緒に?けんかばかりだった夫婦が二人三脚で向き合った結果…【読者体験談】
といったことを話すことで、「娘は、こんな特性がある子どもなんだ」と娘への理解も深まったと思います。
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夫に似た娘は片付けができなくて…
このように二人で娘を見守ってきましたが、夫と娘それぞれを見ていて「親子って面白いな」と思ったのは『片付け』です。
夫は片付けが大の苦手です。書斎の机の上は、いつも物が山のように積まれています。夫は家で持ち帰った仕事などをするのですが、物の中のわずかなスペースにパソコンを押し入れて作業しています。よく文字が打てるなあといつも感心しています。
娘も夫に似て、片付けが苦手です。特性もあって物事に夢中になると、周りの事が見えなくなるためか、より物を散らかします。
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私はとにかく散らかっているのが嫌な性分なので、嫌がるのは分かっていても夫の書斎や娘のものを 時々勝手に片付けてしまいます。すると、あれがないこれがないと文句を言われてしまいますが……。
そんな二人ですが、19歳になった娘はだんだんと片付けることができるようになってきたのです。今の娘は自分が使う机まわりや、引き出しを取り出しやすいよう綺麗に整理しています。なぜできるようになったかというと、現在就いている職業が関係しているのです。
娘は食品を扱う仕事をしているのですが、使用したものはきちんと所定の位置にしまう、一つを出したらいくつも同じものを出さないなど、職場で徹底されています。それもあって片付けを意識できるようになったのでしょう。「習うより慣れろ」だったのですね。
一方夫はまだ片づけられません。これは直らないかな?と思いつつも、娘が克服したように日頃から「出したらしまう」を徹底すれば治るのかもしれないと、ちょっと思っています。
人生の折り返し地点を越え、これからも夫婦として歩んでいきたい
娘も大きくなり、いままで夫婦二人三脚で乗り越えてきた子育てもだいぶ落ち着いてきました。娘には目標である一人暮らしに向けて、お金の管理や食事作りなど一歩一歩本人のペースで積み重ねていってもらえたらと思っています。
夫も私も50代後半で、人生も折り返し地点。もう30代の頃のように激しくやりあうような大げんかをすることはないでしょう。心地よい距離を保ちながら、親しい夫婦としてこれからも歩んでいければと思います。