子育て情報『「これって肺炎?」症状や原因、マイコプラズマ肺炎などの特徴【医師監修】』

2023年12月24日 14:15

「これって肺炎?」症状や原因、マイコプラズマ肺炎などの特徴【医師監修】

洋服の上からでは分かりにくいことも多いので、呼吸状態を確認する時には、上半身を裸にしてみてあげてください。普段の呼吸状態を時々観察しておいて、比較をすると分かりやすいかもしれません。また、呼吸の数も普段より多くなります。

乳児の場合、肺炎が重症化すると低体温、痙攣といった症状が生じるリスクもあるとされています。

肺炎の診断には、視診(努力呼吸や呼吸数)、聴診、酸素飽和度の値、胸部X線検査、胸部CTスキャンなどが参考になります。多くの場合、診察所見と胸部X線検査によって診断に至りますが、場合によっては胸部CTスキャンを行うこともあります。

肺炎の種類の中に、子どもの発症が多いといわれるマイコプラズマ肺炎があります。

マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という名の微生物に感染することによって生じる肺炎のことです。
患者のうち80%程度が14歳以下の子どもというのが特徴の一つです。通年見られますが、冬にはやや増加するという特徴もあります。

マイコプラズマ肺炎は咳や頭痛、発熱、だるさなどの症状がよく見られ、熱が下がっても咳は3~4週間続くことが多いといわれています。マイコプラズマに感染しても気管支炎ですむことも多いですが、中には肺炎まで進行し重症化する場合もあります。

治療にはマイコプラズマに効果のあるマクロライド系などの抗菌薬が用いられます。近年抗菌薬がきかない耐性菌も増えてきていますが、その場合もほかの種類の抗菌薬に変更して治療を行うことが可能である場合が多いです。基本的に症状は軽いことが多いですが、重症化した場合には入院治療を行います。呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続くなど心配な点があれば医療機関に伝えるようにしましょう。


https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/sick/haien/index.html
参考:肺炎-解説-|東京都こども医療ガイド

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/07-%E8%82%BA%E3%81%A8%E6%B0%97%E9%81%93%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%82%BA%E7%82%8E/%E8%82%BA%E7%82%8E%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81
参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版

https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2013/04170943.html
参考:肺炎について(ファクトシート)

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