子育て情報『友達の言葉に「嫌」と言えない…コミュニケーションが苦手な小3長男、原因は発達障害?』

友達の言葉に「嫌」と言えない…コミュニケーションが苦手な小3長男、原因は発達障害?

、「“嫌だ”と言えば、もっと嫌なことをされるかもしれなかった」とハルから聞きました。そういった防衛本能で、「自分がひととき我慢すれば良いのだから」とただ黙ってランドセルを持っていた。だけど、どうしてもつらい気持ちになる……と。

大人の私ですら、その頃はまだ人からショッキングなことを言われても毅然として反論できないところがあったので、ハルのその気持ちが痛いほど分かりました。

ましてや子ども。心にそんな思いを抱い込んでしまう可能性があることくらい、大人が少し想像したら分かりそうなものなのに。その時の担任の先生には理解してもらえず、私は二度と、その先生に腹を割って相談することはありませんでした。


嫌なことを嫌と言えない……コミュニケーションの不器用さに悩む

後日、このトラブルの渦中にいた子どもたちの保護者の一人に相談したところ、すぐに分かってもらえて謝罪され、子どもたちの行為は収まりました。
ですが、このことがきっかけで、私は「ハルには、他人から何か理不尽なことを言われたりされたりしても、その場で瞬時に言い返せなかったり、拒否の態度を取れなかったりするところがある」と知ることができました。

理不尽に従うことなどないのに、瞬時には機転がきかず、何も分からないまま振り回されてしまう……。そんなハルのコミュニケーションの不器用さを、今後どうしたら良いのだろう?と、私自身も悩むようになっていくのでした。

夫は相変わらず「ハルのことを病気や障害扱いするな!ただハルが、周囲より気弱ってだけだろう。病気や障害とかじゃない。お前は考え過ぎだよ!」とよく言っていましたが……。私は「病気扱いとかそういうわけじゃなくて!もしも発達の遅れや特性なら、適切にサポートしてあげたいっていう話よ」と、何とかあまり夫を刺激せずに理解してもらおうと、こちらも試行錯誤の日々でした。


弟と一緒に受けたWISC検査で、発達障害があることを知って

ハルが小4になった頃、ハルの弟・次男ツトム(当時年長)が、小学校入学前にWISC検査を受けることになりました。
次男ツトムは長男ハルとは異なり、こだわりがとても強く、不眠や癇癪もありました。そのため、発達障害の知識がそれほどなかった私でも、就学前に一度発達外来で診察してもらおうと考えていました。どうみても圧倒的に視野が狭く、興味のあることにのみ過集中で多弁な次男ツトムに関しては、さすがの夫でも「検査や診察なんてするな!」

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