自閉症息子は誰にでも「マブダチ対応」!?人との距離感、空気が読めず交流学級で空回り…【専門家からのコメントも】
と話しました。
そしてスバルの良いところを思いつく限り言いました。友達の良いところを学ぶのは大賛成ですが、スバルにはスバルの魅力がたくさんあるのです。
この件を機にスバルは、まだ仲良くなっていない子と距離を置くようになりました。それはトラウマからくるものでしたが、初対面でマブダチのように振る舞うことも、一方的にまくし立てるように話すこともなくなりました。
するとたっくんと仲良くなるようなアクティブなタイプとは違う、穏やかな遊びを好む子たちと自然と仲良くなっていきました。そんな経験をたくさんして、一方的にまくし立てるように話さないことや、適切な距離感などのコミュニケーションを少しづつ少しずつ学んでいきました。
まだまだハラハラするトークを繰り広げるし年相応のコミュニケーション能力とは言えませんが、最近は距離感を意識しつつ、それでいて無理なく背伸びせず自分らしく人と付き合えているなと感じます。
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執筆/星あかり
(監修:初川先生より)
スバルくんの同級生とのコミュニケーションの経過のエピソードをありがとうございます。幼稚園の頃のまくし立ててしまう感じ、「マブダチのように」居座ってしまう感じ。そして、特別支援学級(自閉症・情緒障害クラス)での思い思いに好きなことを話しているコミュニケーション。どちらも共感的に読まれる保護者の方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そんなスバルくんが憧れの子ができ、その子のコミュニケーションスタイルを真似してみたという出来事。結果としてはうまくいきませんでしたが、真似してみること自体はとても大事なことで、自らそのやり方を取り込んでやってみたのは成長だと感じます。上手に友達関係を築ける子を真似してみること自体は良いのですが、お子さん本人が真似するとなると、確かに目立つ言動をそのまま取り込んでみることとなり、大人から見るとたっくんの引き際など、子どもからは見えづらい別の要素が成功の鍵なのにそこには自力では気づけないがゆえに、失敗してしまうこともあるだろうと思います。憧れの子ができた際には、その子の言動のどこが素晴らしいか、どこを真似したらよさそうか大人が一緒にその憧れの子を観察して、ここがいいねとか具体的に視点を伝えてあげると良いと思います。
あるいは、いわゆるSST(ソーシャルスキルトレーニング)