子育て情報『自閉症息子が2歳半の時に離婚、波乱の子育て。わが子に「どんな人生を歩んでほしいか」母の思いは…』

自閉症息子が2歳半の時に離婚、波乱の子育て。わが子に「どんな人生を歩んでほしいか」母の思いは…

2人きりの外出では、いかにコチ丸の気を長く引けるかが常に課題でした。

そんななかでも私はコチ丸には早くから大人と付き合う環境を意識して与えてきました。「手が掛かる子」という私だけの偏った見方で育てるのは良くないという気持ちが強かったからです。

シングルで育てているがゆえに私の考え方の押し付けが強く出てしまわないよう、コチ丸にはいろんな大人の考えに触れて、「環境」に育ててもらいたいと思っていました。

今もコチ丸が地元に帰ってくると髪を切りに行く美容院がありますが、そこへ通い始めたのもこの頃からです。初めてお店に行った時、座っているのが嫌で店内で大暴れ(焦)して、保育園児にして店長に出禁を食らいそうになったコチ丸……。今となっては店長と男同士の大事な話(主に下ネタ)をする仲です(大感謝)。

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歯医者さんもこの時期から定期的に通っていましたがやはり最初は大暴れ。首にエプロンが掛かるのがイヤなど敏感なところが多いコチ丸でしたが、担当の歯科助手さんが根気よく付き合ってくれました。コチ丸が歯医者でエプロンを掛けられるようになったのは中学に入ってからでした(笑)。

私たち親子の周りには、コチ丸を子ども扱いせず、同じ目線で話してくれる方が多く、幼いうちからいろんな世界観や選択肢をコチ丸は親以外から与えてもらって育ったと思います。


子どもを1人で育てていくことへのプレッシャーのなかで過ごした2年間

コチ丸との2人暮らしは、ほかにもいろんなことがありました。大雨の中、膝まで水に浸かりながらコチ丸をおんぶして保育園から帰ったり、私が割れた皿で手を深く切ってしまい、コチ丸を病院の待合室で待たせたまま緊急縫合手術を受けたり(怖)。この時期が一番大変だったなと、今振り返っても思います。

もちろんコチ丸のマイペースさや、個性に翻弄されていたことも事実ですが、それよりも「私が子どもを自分の力で育てなければいけない」というプレッシャーが常に続いていました。
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しかし本当にあの頃はよく頑張ったな、私。と褒めてあげたいです、とりあえず(笑)。

そして何より、「よくこんな母に1人でめげずについてきてくれたな、コチ丸」と、もっともっとコチ丸も褒めてあげたいです。ありがとう。

執筆/あき

(監修:鈴木先生より)
母子家庭であることだけでも大変なのに、ASD(自閉スペクトラム症)

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