子育て情報『一人遊びが好きだと思っていたら…4歳自閉症息子、「友達が遊んでくれない」と涙。変化してきた友達付き合い』

一人遊びが好きだと思っていたら…4歳自閉症息子、「友達が遊んでくれない」と涙。変化してきた友達付き合い

たーちゃんが、MくんやPくん、そしてこれから出会う友達と温かな友情を育んでいけるように、ゆっくり見守っていきたいです。

執筆/みかみかん

(監修:室伏先生より)
みかみかんさん、たーちゃんのお友達との関わりについて詳しく共有してくださり、ありがとうございました。
たーちゃん、2歳頃にはお友達との関わりが少なくてご家族とのコミュニケーションが主体だったけれど、3歳、4歳と年齢を経るにつれて、お友達への関心が強くなり、一緒に遊びたいという気持ちがどんどん強くなったのですね。このような発達過程をもつお子さんは少なくないと思います。ASD(自閉スペクトラム症)は、周りの人への興味関心が薄いということが特徴の一つに挙げられますが、これは全てのASD(自閉スペクトラム症)の方にみられるわけではなく(興味関心がとても強く、見知らぬ人にも抱きついたりと、むしろ距離が近すぎるというお子さんもいらっしゃいます)、また発達段階によっても変わってきます。お友達への関心が薄いと感じられて、とても心配されている親御さんもいらっしゃると思います。このようなお子さんへの療育の基本は、無理にお友達の輪の中に入れようとするのではなく、安心できる家族や支援者との遊びを通して、コミュニケーションが楽しいということを感じてもらうことです。言葉が発達してくる前の段階では、言葉でのやりとりは難しいこともありますので、追いかけっこやかくれんぼ、キャッチボールなど相手を意識できる遊びや、たかいたかいやくすぐり遊びなどのふれあい遊びなどが有効なコミュニケーションの一つとされています。
ご本人が楽しめることを見つけられるとよいですね。また、ひとり遊びをしている時に、お子さんの視野の中に入る場所で、お子さんに話しかけることも人への興味を引き出すことにつながります。何を話しかけたらいいか分からない時には、擬態語を交えながら、お子さんがしていることを実況中継してあげるのもよいでしょう(例:「◯◯くん、電車を走らせてるんだねー!ガタンゴトン!はやいねー!」)。

https://h-navi.jp/column/article/35030144
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」

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