子育て情報『子どもと離れて、語らう時間が保護者の拠り所に。江東区・脱孤育ての取り組みとは?』

子どもと離れて、語らう時間が保護者の拠り所に。江東区・脱孤育ての取り組みとは?

はい、深川の街中を美術館にしようという試みですから。今年で5回目を迎え、認知度も上がってきました。『共に生きる』社会をめざすという趣旨に賛同して協力してくださる企業も増えています。


多様な人々が当たり前に共に暮らす社会へ

――江東もっく、PTA活動、アートパラ深川、どの活動にも共通する本田さんの教育観についても教えてください。

アートパラ深川のコンセプトは、共生社会。ただ、残念ながら、現在の社会のあり方はまったく共生社会にはなっていない。口で言うのは簡単ですが、どう実現していくかですよね。学校も、特別支援学級と通常学級って分断されていて、もっと一緒にやる機会を増やすべきだということは、ずっと言い続けてきました。
障害のある子もない子も一緒にいるのが当たり前の環境だったら、特別扱いもしないし、どういう助けをしてあげたらいいかが自然に身につくはずです。大阪でも実践している学校がありますね。

――『みんなの学校』という映画にもなった、大阪市立大空小学校ですね。

ええ。実現できている学校もある。でも、多くの場合、学校でも社会でも分断されてしまっているから、たとえば親切のつもりで車椅子に勝手に押してしまったりするようなことが起こるんです。車椅子って、その人にとっては体の一部のようなもの。急に体に触られたら誰だっていやですよね、そういうことが想像できなくなってしまう。


――どういう手助けが必要なのかわからない、ということは多いと思います。

なんでも手助けすればいいわけではなくて、必要なのは心配りなんだと思うんですよね。多様な人々が当たり前に共生する社会の実現のために、共に生きる場をもっともっと増やしていかなければ、と思います。
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――本日はありがとうございました!

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

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