子育て情報『勉強しない、やる気が出ない…思春期の学習、どこまでフォローする?発達障害のある小中学生の家庭学習【公認心理師・井上雅彦先生にきく】』

勉強しない、やる気が出ない…思春期の学習、どこまでフォローする?発達障害のある小中学生の家庭学習【公認心理師・井上雅彦先生にきく】

最低限やることは、最初はできるだけ苦手教科や嫌いな教科ではなく、好きな教科や得意なものを選び、毎日無理なく継続できる難易度や量にするといいでしょう。保護者としては、「もっとやってほしい!」「もっとできるのでは?」と感じることもあるかもしれませんが、勉強の負担が大きくなると取り組むこと自体を嫌がるようになることもあります。無理なく継続できるよう、お子さんと話し合って、課題の難易度や量を調整していくことも大切です。

また、お子さんが普段1時間かかる課題を15分で終えられたという日もあるかもしれません。こんなとき、保護者の皆さんだったらどうしますか?「今日はもう1枚くらい追加できそう」「こんなに簡単にできるなら、次から量を増やしてみよう!」のように考えるかもしれませんね。

しかしお子さんにとってはどうでしょうか。せっかく集中して早く終えたのに課題が増えてしまった、ということになれば、「頑張ったのに損した」という体験になりかねません。集中して早く終えられたときこそ、たくさん褒めて「集中できたから、いつもよりたくさん遊べるね!」などのように、お子さんにとって「頑張って良かった」という経験にできるといいですね。


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やる気がでない日は勉強しなくてもいい?約束が守れなくなってしまうのではないか心配

A:保護者としては「毎日ペースを乱さずに勉強してほしい」という思いがあるけれど、お子さんとしては「金曜日は勉強したくない」ということですね。

お子さんとしては、金曜日の放課後はもうお休みの気分だからやる気が起きなかったり、遊びたかったりするのかもしれません。一週間の疲れがたまっている場合もあると思います。

一方で保護者としては、毎日の習慣づけが大事で乱さないほうがいいという考えもあるかもしれませんね。これはどちらの考えが正しい・誤っているということではなくて、親子の間で意見が食い違っているということなのかもしれません。

その場合は、どこかに「妥協ライン」を作っていくことが必要だと思います。例えば、お子さん自身は本来やりたくないけれども、金曜日も取り組むことにするならば、それに見合う特別ボーナスがあってもいいかもしれませんね。例えばいつもよりゲームの時間を20分増やす・お気に入りのアイスを食べられるなど、お子さんと決めていくといいでしょう。

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