外出不安のある息子が通信制高校を受験!児童精神科医アドバイスを活かした対策、試験当日までの道のり
願書受付当日、特別支援学校に朝イチで書類を取りに行き、そのまま通信制高校に私一人で願書提出しにいきました。学校の方はあたたかく受け入れてくださり、その際に面談でもお話しておいた「別室受験をしたいこと」「精神障害があり人の多いところが苦手なこと」の2点を改めてお伝えしました。別室受験についてはその場で確認を取ってくださり、当日の不安が少しでも少なく済むようにしてくださいました。
願書提出後、近くの神社で合格を祈願しました。通信制高校の場合、希望者はほぼ入学できると言われてきましたが、最近は希望者が増加していて入学できないことがあるという話を聞いたからです。ずっと外に出ていなかった息子が「高校に行きたい」「受験をする」と言ったこと自体が奇跡なので、その奇跡をどうか叶えてあげたいと必死の思いでした。お守りを購入して、受験当日に背負うリュックにぶら下げました。
Upload By 花森はな
「書く」ことが苦手な息子。作文はどうすればいい?
願書提出を終え、次は受験対策本格始動です!特に作文の指導方法については、先生も私もかなり悩みました。「書く」ということに激しいストレスを感じてしまう息子は、中学生の間はほぼ文字を書くということがありませんでした。しかし、パソコンのタイピングは大人よりも速いです。不登校の間に覚えたパソコンは、いつのまにか息子の大きな力となっていました。テーマは事前通知されていたので、パソコンで手早く文章を作成。おそらく15分程度で完成したと思います。パソコンでは文章を組み立てることはできるのですが、いざ紙と鉛筆を前にするとダメになってしまうので、この文章を手書きで何度も書き写して暗記する方式にすることにしました。
まず、息子が作成した文章を、作文用紙に書き起こします。
そこから覚えられる文量まで削り、それを再度作文用紙に書き起こして、清書することにしました。児童精神科の先生からは「この清書作業にはお母さんは関わらないように」と言われました。なぜなら受験当日は私が側にいないからです。受験当日の空気をつくるために、私はなるべく姿を隠し、清書作業は特別支援学校の先生か、週2回来ていただいているヘルパーさんにお願いしました。作文というと、原稿用紙全て埋めなければいけないのでは?と思いがちですが、その点はあらかじめ学校に確認しておきました。「原稿用紙一枚埋めることができなくても、たった一行でも、テーマに沿っていてこの学校に入りたい!という思いが伝われば充分ですよ」