外出不安のある息子が通信制高校を受験!児童精神科医アドバイスを活かした対策、試験当日までの道のり
というお言葉をいただいていたので、息子の思いが伝わる渾身の文章を、負担にならない程度に練習し続けました。メンタルケアも当然怠らず、あとは本番を待つのみです!
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いよいよ受験当日!緊張と不安を乗り越えて
受験前日は、学校近くのホテルに泊まりました。これは児童精神科の先生の提案でした。A高校の受験日は、ほかの私立高校と重なっているので、当日の朝、多くの受験生で混雑する電車を避けるためです。遠方の大学受験では宿泊することが一般的ですが、近場のホテルに宿泊するという発想は全くなかったので、目からウロコでした。前夜は緊張のためほぼ眠れないというアクシデントはありましたが、ホテルから徒歩で会場に向かうことができたので、安心して試験に臨むことができました。
試験会場に到着すると、先生が付き添ってくださり、保護者は別の部屋で待つことができました。付き添い受験なんてうちだけではないだろうか……という不安もあったのですが、部屋には既に何家族もいました。
お話を聞いてみると、やはりわが家と同じように不登校からの受験で、外出に不安のあるお子さんとのことでした。「うちだけじゃない」そして「同じようにみんな頑張ってるんだ」と思いました。
受験はあっという間に終わり、面接は3分もかからず、作文は暗記していた通りに書けて、むしろ時間が余ったと息子は話してくれました。時間が余ったけれど、それ以上のことをしなかったのは良い判断だったと思います。もし、ここで強引に続きを書こうとして時間が足りなくなってしまったら、焦ってパニックになってしまい、このあとに控えていた面接に落ち着いて臨めなかったかもしれません。今の自分の持っている力で「無理をしないで終わらせる」ことができたのは、今後のためにも大きな経験になりました。全てを終えた息子の表情は達成感というより、疲労困憊一色でした。ふらふらになりながら試験会場を出た息子と私たち家族は電車に乗り込み、すぐに帰宅しました。
息子の受験生生活は、ひとまずこれで全て終わりました。
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やっと見つけた、息子の「新しい居場所」
通信制高校から、合否の封筒が来た日のことは今も忘れられません。息子ははじめあまり実感がないようでしたが、合格通知書を何度も見ては、喜びを静かにかみしめているように見えました。傍から見ると、「簡単な受験」