就学するも終わらないトイトレ、人形が手放せない、座れない…!特別支援学級とのタッグで小4になった今は?
そこで、先生と相談し、リトミックや「だるまさんがころんだ」のような体を使って集中力を高める活動を取り入れたり、座学の前に身体を動かす時間をつくってメリハリをつける工夫をしていただきました。さらに、授業中は「プリントができたら」「〇分経ったら」といった目安で短い休憩を挟み、教室後ろのパーテーションで囲まれたカームダウンスペースでリラックスできる時間を設けていただきました。こうして少しずつ「座る」ことに慣れていく工夫をしていき、最初はほんの数分だった授業中の着席も、年を追うごとに増え、今では45分の授業をほとんど座って受けられるようになったのです。
もちろん、すべてが順調に進んだわけではなく、「どうしてこの子はじっとできないのだろう」「もしかして周りと同じようにできないのでは……」と感じて悩んだ時期もあります。それでも、ちょっとした進歩があれば「やったね!すごい!」と一緒に喜び、失敗した時にはその理由を一緒に考えました。そんな日々を過ごしているうちに、ハジュが自分なりに少しずつ自信をつけていく姿を見て私もとても励まされてきました。
Upload By スパ山
周りの大人たちに感謝
ハジュがここまで成長できたのは、学校の先生や周りの大人たちのあたたかいサポートがあったからこそです。私一人ではどうしようもないことも多く、入学当初から彼の特性を理解して何かと気にかけていただき、根気強く見守ってくださったおかげで、ハジュにとっての安心材料になったと思いますし、自分のペースで成長することができたのだと思います。
幼稚園の先生をはじめ、主治医の先生、学校の先生、そして家族……多くの方がハジュを支えてくれています。親の私でさえ心折れそうになることもあるのに、初めて関わるハジュに対しても、一つひとつのささいな困りごとに丁寧に寄り添い、あきらめずに向き合ってくれました。
例えば、主治医は投薬治療を提案してくれて、細かく様子を見ながら薬の調整を続けてくれました。幼稚園では、ハジュの特性に配慮し、イベントや制作活動への参加方法を何度も話し合い工夫してくれました。祖父母も、どんな小さなことでも喜んで褒め、ハジュの成長を一緒に喜んでくれています。
いつも「この子にできることは何か?してあげられることは何か?」という姿勢で接してくれる方々のおかげで、ハジュへの理解が広がり、私自身も心が折れずに頑張る力をもらっています。