2016年11月14日 14:00
涙が止まらなかったあの日。初めて療育センターへ行ってきました
部屋に入ると医師が1人、他にもう1人女性の保健師さんがいました。
医師は初めに主人と私に笑顔で挨拶をした後に、「お子さんの様子を少し拝見しますね。簡単なテストのようなものもします。」と言い、1歳半健診でやるような型はめや絵本、クレヨンでお絵かきなどをしました。
検査に使う道具や絵本、絵の描いてあるカードなどは、医師が指示を出すタイミングまで、白い布に覆われた棚の中に隠してありました。整理された環境…それはまさに、子どもが落ち着いて目の前のことに集中できるよう工夫された部屋でした。
こうして、検査段階から既に療育への第一歩が始まっていたのです。その後、一通り息子の課題や検査が終わり、先生が言いました。
「実はドアを開けた瞬間から息子さんがどこに注目するのかを見ていました。
息子さんの場合は、真っ先に物に注目していましたね。通常というと語弊があるかもしれませんが、このくらいのお子さんであれば、入る時点で周囲を警戒する子がまぁ、一般的には多いんですよ。息子さんはそうですね…人ですね。人への関心が少ないお子さんではありますね」
私は、先生のこの言葉に衝撃を受けました。
なぜなら、これまでの子育ての中で私が気になっていたことは、落ち着きがないとか、偏食・不眠という「目に見えて気になるところ」だけだったからです。
発達の遅れというのは行動だけではなく、目に見えないこと(感受性)にも注目するのですね。
やっと子育ての相談ができる…身構える私。そして下された診断名は
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112124
いよいよ、医師と私たち夫婦との面談です。特に私は身構えていました。
「やっとこの子に起きていることがわかる…!」この日が来るまで、何度眠れない夜を過ごし、何度涙を流したか…。
医師から告げられたのは、以下でした。
●注意関心の向け方に偏りがある
・人より物に関心がある
●発達に凸凹がある
・目で見て理解する力はある(視覚優位)
・意図、意味、気持ちや状況、ルールや人との距離など、見えないものをイメージする力が弱い
●コミュニケーションの困難さ
・相手の意図を理解してコミュニケーションする力が弱い
「この、3つの観点から総称して『自閉症スペクトラム障害』と言えます。