子育て情報『子どもの睡眠障害とは?自閉症・ADHDなど発達障害との関係はあるの?症状・対処法まとめ』

子どもの睡眠障害とは?自閉症・ADHDなど発達障害との関係はあるの?症状・対処法まとめ

子どもによくある「寝ぼけ」を含め、睡眠中に歩き回り、起きると覚えていない睡眠時遊行症(夢遊病)、恐怖の叫びをあげたり、泣いたりして目覚める睡眠時驚愕症(夜驚症)、睡眠中に恐怖や不安をともなう生々しい夢をみる悪夢障害などがあります。重症なものは本人や家族を悩ませることがあります。

思春期までになくなることがほとんどですが、遺伝やストレス、外部からの刺激が原因と言われています。ストレスや刺激を取り除くとともに、症状が出ているときにけがをしないように見守りましょう。


発達障害の二次障害として睡眠障害が現れることもある

睡眠障害は、発達障害の二次障害として発症することが多いと言われています。

自閉症やADHDなど、発達障害と診断された人は高い確率で睡眠の問題が起こります。特に乳幼児期には、寝つきが悪かったり、ちょっとの音で目を覚ましてしまい、途中で目を覚ますとなかなか寝ないなど、年齢相応の睡眠リズムが確立しにくい傾向が顕著にみられることも知られています。

(『睡眠障害の子どもたち』大川匡子編著合同出版刊p49より)

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これは、睡眠障害が発達障害を引き起こすという意味ではありません。
発達障害の特性により、睡眠になんらかの問題が出てしまうことが主な原因です。

ですが、乳幼児期の睡眠は脳の発育に大きく関わりますので、睡眠障害が長引くこと自体が睡眠不足や生活リズムが乱れて悪循環を生み、子どもの心身の発育に影響している可能性も否定できません。

音や光などに対する感覚が過敏なため、覚醒しやすいといわれています。また、睡眠に関係するメラトニンの量や、セロトニン・メラトニンといったホルモンの元となるトリプトファンの量が、極端に多すぎたり少なすぎたりするからではないかと考えられています。

ADHDの特性として切り替えが苦手、ということがあります。つまり「起きている」状態から「眠る」状態へ、または「寝ている」状態から「起きる」状態にスムーズに移行することが難しいのではないかといわれています。

また、ADHDのある人の脳にはセロトニンが不足しているとも言われています。セロトニンを原料として作られるメラトニンという体内時計をコントロールするホルモンも不足してしまうため、不眠や概日リズム睡眠障害に陥りやすいのではないかと考えられています。

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