子どもの睡眠障害とは?自閉症・ADHDなど発達障害との関係はあるの?症状・対処法まとめ
昼夜のリズムと体内時計がうまく合わず、調節できなくなって睡眠リズムがくずれてしまい、社会生活に支障をきたす状態のことです。子どもの場合、朝起きられないと園や学校にも遅刻してしまい、不登校につながりやすい傾向も指摘されています。
子どものいびきや無呼吸は、正常な睡眠や成長に悪影響を及ぼすことがあります。子どもの場合、いびき、無呼吸の主な原因は、鼻づまりやアデノイド・口蓋扁桃(こうがいへんとう)といったのどや鼻の奥のリンパ組織の肥大で、物理的に気道が狭まることです。また、肥満で気道が狭くなることもあります。
呼吸がしにくいので血中酸素濃度が低下し、何度も脳が目覚めてしまい、十分に睡眠がとれなくなってしまうのです。長時間のSASが続くと、慢性的な低酸素症に伴う精神遅滞、深い睡眠がとれないことによる成長ホルモンの分泌低下に伴う低身長など発達のさまたげになるおそれもあります。
アデノイドや扁桃肥大の場合、耳鼻咽喉科で手術すると治ることが多いようです。
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/jibi/disease/s001/9/description.html
小児の「睡眠時無呼吸症候群」について
■むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
脚などの下肢がむずむずするなど動かしたい強い衝動を覚えます。夜間など睡眠時間帯に起こることで、気になって眠れなくなったり深い睡眠をさまたげてしまいます。主に下肢にあらわれますが背中や顔などに違和感が生じることもあります。子どもの場合、成長痛と間違われることもよくあります。
脳内の伝達物質であるドーパミンの機能異常のほか、子どもは鉄分不足が原因で起きる場合が多いようです。鉄分の多い食事やサプリメントで改善することもあります。
■律動性運動障害
乳幼児期から4歳くらいまでの時期で発症する睡眠障害。入眠時や睡眠中に手足や頭を激しく動かしたり、頭を打ち付けたりする。
9ヶ月の子どもでは59%に見られるほど、乳児期には非常に多い症状ですが、5歳前後には5%以下になります。
ただし、知的障害、自閉傾向にある子どもでは、後年まで症状が残ることもあります。ふとんにぶつける程度の軽度なら問題ありませんが、頭を壁にぶつけてけがをしたり、音で家族が不眠になったりすると、治療が必要になる場合があります。
http://www.amazon.co.jp/dp/4772611487
出典:『睡眠障害の子どもたち』大川匡子編著合同出版刊p66
睡眠中の異常行動や不快な身体的現象の総称です。