子育て情報『「巧緻性」の意味って? 簡単にトレーニングできる方法とおもちゃ教えます』

「巧緻性」の意味って? 簡単にトレーニングできる方法とおもちゃ教えます

を除く全ての学習活動において、成績上位グループほど「好きな程度」も高い傾向にありました。この結果は、論文中で以下のように分析されています。


即ち、手指の巧緻性は手指を使う学習・繰り返しを要する学習への好き・嫌いに影響し、種々の学習への取り組みと関連することが示唆された。女子の方で6学習の平均得点が有意に高く、これらの学習が好きであり、 学習面で手指を使い、 繰り返し練習することで手指の巧緻性を高めていると考えられる。

(太字による強調は編集部で施した)
(引用元:J-STAGE|小学生の手指の巧緻性に関する研究: 遊びと学習面からの一考察)

手先が器用な子ほど裁縫や工作を好むのは自然といえますが、計算練習でもそうなのですね。小学校のうちは、漢字を何度も書いて覚えたり、似たような計算問題を何度もこなしたりして基礎的な学力を身につけるもの。巧緻性が高い子どもだと、鉛筆をカリカリと動かすことは苦にならないのかもしれません。

また、工作をはじめとした巧緻性を養う遊びは、子どもに集中力をつけることにも貢献します。
指先で部品をつまんだり、紙を丁寧に折ったり。このような動作には、目の前の対象物を見極め、自分の指先に意識をやることが要求されるもの。繰り返すうちに集中力が育つことでしょう。子どもの巧緻性を伸ばすことは、集中力をつけることにもつながるといえるのです。

「巧緻性」の意味って? 簡単にトレーニングできる方法とおもちゃ教えます


巧緻性のトレーニング:指回し体操

では、巧緻性はどのような訓練によって養われるのでしょうか?子どもを幼児教室に通わせなくても実践できる鍛え方をご紹介します。

「指回し体操」について耳にしたことはありますか?内科医の栗田昌裕氏が提唱した、10本の指を使う運動です。脳が活性化し、創造力や集中力が高まるとして、多くのメディアに取り上げられました。やり方は以下の通りです。



まず、半球を包み込む感覚で両手の指先を互いにくっつけ、ふっくらとした円天井をつくります。その状態で、親指から、互いの指がぶつからないようにくるくると回します。
回す方向は時計回りと反時計回り、交互に同じ回数だけ行います。最低でも各指20回、秒数で数えるなら30秒は回してください。

(引用元:StudyHacker|受験の世界で注目!“指回し体操” が脳をフル稼働させる。速読にも効果が。)

栗田氏によると、小学校低学年の子どもには難しいかもしれないけれど、練習によってうまくなるそう。

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