地頭を鍛える方法はただひとつ。子どもに「熱中体験」をさせよ
というほど応用力に定評のある東大入試。地頭を鍛えることは学業、仕事とともに役に立つと言えます。
地頭は「熱中体験」によって鍛えられる!
地頭と聞くと、字面から見て、生まれつきのものと考えてしまいがち。でも、じつは鍛えることができるのです。では、どんなときに地頭が鍛えられるのでしょうか。
脳科学者の茂木健一郎さんは、「地頭は何かに熱中する体験によって鍛えられる」とし、以下のように話しています。
こんなとき、地頭の良い子の親はどうしていると思いますか?実は「子どもに自分で選ばせている」のです。(中略)自分が選んだテーマに対する強い好奇心と探求心。これこそ地頭が良いということに他なりません。
(引用元:日経デュアル|茂木健一郎「理三を目指すような子には育てるな」)
地頭を鍛えるには、強い好奇心や探求心を持ち、好きなことに熱中することが大切なのですね。この熱中体験と地頭の関係性について、教育評論家の親野智可等さんも同じ意見をお持ちのようです。
子どもがアンパンマンに夢中になっていると、「そんなのいくら覚えたって、テストに出ないよ!」などと言ってしまいたくなるかもしれませんが、そのときに子どもの脳の性能が良くなっているのです。つまり、“地頭を良くする”ためには、好きなことを応援してあげることが一番重要なのです。
(引用元:日経デュアル|子ども地頭をよくするたった1つの方法)
Study Hackerこどもまなび☆ラボでも、子ども時代の「熱中体験」や「ハマり体験」はあと伸び力につながるとお伝えしてきましたが、熱中体験をすることで地頭も鍛えらるのであれば、我が子にはぜひとも何かにハマってほしいものです。
家庭内「アクティブ・ラーニング」で地頭を鍛えよう!
電車や虫など、時間を忘れて夢中になれるものがある子はいいですが、とくに好きなものがないという子だって多いはずです。そんなときはどうしたらよいのでしょう?
都留文科大学の特任教授であり、教育デザインラボ代表理事の石田勝紀さんは、家庭内で「アクティブ・ラーニング」を実践することをおすすめしています。
アクティブ・ラーニングは、これまでの「記憶型教育」ではなく「探究型教育」です。
日常生活の中で、「おもしろい!」「もっと知りたい!」と子どもが感じれば、もうその時点で「好奇心」と「探求心」が育っています。