子育て情報『“おなら” に “裸”、なにを書いてもOK!? 「ユーモア詩」が伸ばす子どもの力』

“おなら” に “裸”、なにを書いてもOK!? 「ユーモア詩」が伸ばす子どもの力


ボディービルダー

長川翼(3年)
この前テレビで、
ボディービルダーの大会をやっていた。
さっそくぼくとお兄ちゃんは、
服をぬいでパンツ1枚になり、
ボディービルダーのまねをした。
それを見ていた父ちゃんは、
「それじゃダメダメ!」
と言いながら、
けつにパンツをくいこませて歩いていた。
おかしくておかしくて
みんなで大笑いした。
でもこれで終わるわけがない。
最悪なのは母ちゃんだ。
とても人に見せられない
パンツ1枚のかっこうで、
ボディービルダーのまねをしていた。
あれでも一応女なんだろうなー。


すごい家族ですよね。でも、内容が内容だけに、掲載前にお母さんに掲載の許可をもらいにいったんです。すると、「先生、うちはもう確認はいりません、あきらめました」と。このあとの長川君の言葉の輝きといったらなかったですね(笑)。

そして、あるとき、父兄にユーモア詩の感想を寄せてもらったのです。すると、なんと7人ものお母さんが長川君の詩に言及しているではありませんか。「わたしは長川君のお母さんを尊敬しています、あんなことを書かれたらわたしなら生きていけない……」と(笑)。こうして、親同士のつながりも深まることにもなりました。


“おなら” に “裸”、なにを書いてもOK!? 「ユーモア詩」が伸ばす子どもの力


さらには、お父さんと子どもの関係も変わった。共働き家庭が増えているとはいえ、仕事に忙しいお父さんはどうしても子育てはお母さんにまかせがちです。たまに子どもに学校の話を聞くにしても、「どうだ?頑張っているか?しっかり勉強しているか?」というような内容になってしまう。もちろん、子どもからすれば面白くありません。

でも、ユーモア詩を目にすれば変わる。「●●君って面白いな、どんな子なの?」「ところで、おまえはどんなことを書いているの?」と、お父さんが子どもの友だち関係を知り、親子のコミュニケーションをしっかり取れるようにもなるのです。

もちろん、「ちゃんとしたもの」を書こうとしなくていい自由な表現のなかで、言葉による表現力も格段に上がっていきます。わたしは作文の指導なんてしませんでしたが、作文の全国コンクールで優秀賞を取る子どもも出てきたくらいです。


ユーモア詩は、家庭ですぐにでもできるものです。ここにあるような詩を例に見せて、子どもに自由に書かせればいいだけ。ただ、「なにを書かれても絶対に怒らない」と約束してあげることがルールになる。普段の会話ではなかなか出てこない子どもの本音を知り、観察眼や表現力を伸ばすことにもつながるはずです。

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