「言葉ゲーム」で子どもが辞書にハマる! はじめての辞書を大活躍させる方法
「小学校入学を期に、もっと辞書に親しんでもらいたい」
「早い段階から辞書を引くことに慣れさせたい」
「わからない言葉を自分で調べる癖をつけさせたい」
大人が子どもに辞書を与えるとき、きっとさまざまな想いを込めているはずです。授業で使用するようになるのは小学校3年生からですが、辞書に慣れさせるのに早すぎることはありません。
今回は、子どもが辞書と仲良くなるためのコツをお教えします。
辞書を引くことはいいことだらけ!
今の時代、わからないことはインターネットですぐに調べることができます。親御さん自身も、わざわざ辞書を引くよりも、手元のスマートフォンですばやく調べたほうが効率的だと感じてはいませんか?
しかし、紙の辞書を「わざわざ」引くという行為は、私たちが思っている以上に良い影響があります。これからはじめての辞書を選ぶ人も、すでに辞書を買ったけどまったく活用できていないという人も、子どもが辞書を引く習慣をつけるメリットについて改めて考えてみましょう。
■問題解決能力が身につく!
辞書引き学習の生みの親・深谷圭助氏は、「疑問に思ったらすぐに調べる癖がつくと、自ら問題を解決する力の獲得につながります」と述べています。
疑問に感じた言葉に出会ったとき、気になってすぐに調べる子は自分の好奇心や興味の対象に対して敏感です。
その感性を最大限に引き出すためにも、疑問をすぐに解消し、さらに新しい疑問を生み出して解決する、というサイクルが効果的。1冊の辞書があれば、子どもの疑問のほとんどは解決できます。
■一覧性によってプラスの知識が手に入る!
学研プラス辞典編集室の今井優子編集長は、国語辞典特有の「一覧性」に着目しています。
言葉を探していく過程で、ちょっと前だったりうしろだったりして、1ページずつめくることがあると思うんですけど、途中でイラストがあって興味をひかれたら、そこで止まってもいいわけです。そうやって関係ない語にも目を止めて、言葉がこんなにあるということを感じるだけでも意味があると思いますよ。
(引用元:学研キッズネット|実践!国語辞典を楽しく使いこなそう 学研 子ども向け国語辞典編集室インタビュー第1回(全4回))
目的の言葉を調べるだけならインターネットでも充分です。しかし国語辞典で調べると、同音異義語や反対語などもおまけとして知ることができます。つまり、言葉そのものの意味プラスアルファの知識が得られるというわけです。