1日5分から始めよう! 毎日続けることで自己肯定感が高くなる「学習習慣」のコツ
代表の高濱正伸氏は著書の中で、4月の年度初めや誕生日、1月からなど節目のいい時期や記念日が、子どもにとってやる気満々の最適の時期だと言っています。もし、新2年生、3年生に進級するお子さんの場合は、「今日から○○ちゃんは、●年生だもんね。△年生のときとは違う〇〇ちゃんに変身しようか」などと声かけしてあげるのもいいでしょう。開始する時期は、お子さんの性格や、やる気度合いに合わせるのが良さそうです。
<2>生活の中に「型」をつくる
高濱氏は、勉強ぐせをつけるために「『型』をつくることが重要だ」と書いています。「歯磨きをしたり、お風呂に入ったりするのと同じように、生活の中に、必ず『勉強』をルーティンワークとして組み入れること」がポイントなのだとか。
では、1日のうち「いつ」行うのがよい?という疑問が湧きますよね。高濱氏は、「朝」が理想的な時間帯だと言っています。
例えば、朝食後、学校に行く前に必ず漢字ドリルや計算ドリルを5分だけやる、というように。この場合は、平日だけではなくできるなら土日も行います。「学校から帰ったらすぐ」、「夕食後」などもいいそうですが、習い事がある日などはやる時間がずれてしまいますよね。そういう意味で、他の用事に影響されることがほとんどない「朝」が好ましいのだとか。
まだ低学年の年齢、しかも勉強習慣を身につける最初の段階で、いきなり1日に1時間も2時間もやる必要はなく、5分~10分でOKです。毎日その時間になれば必ずやる生活習慣として、「型」をつくり上げて、その「型」が崩れると気持ち悪い、という意識を定着させるのが狙いである、と高濱氏は書いています。そして、それが最初の小さなクセとして定着したら、次には、「学校から帰ったら必ず宿題を済ませる」「夕食後の30分は必ず他のドリルをやる」というように、少しずつ「型」を増やしていけばよいそうです。
<3>子どもが集中できる環境を整える
最近では、リビングで子どもに勉強や宿題をさせるご家庭も増えていますよね。
ひとり部屋や専用の学習机は必ずしも必要ではないという考え方も広まっています。2010年に発表されたデータによれば、東大生の約48%が「子どもの頃、リビングで勉強していた」と答えたとか。リビングは家族の気配を感じ、お子さんが安心感を持てる場所なので、勉強習慣も始めやすい場所と言えます。
ただ、リビングで行う場合は、テレビや音楽は消す、下に弟や妹がいる場合はお絵かきなどを一緒にさせて集中モードに切り替える、特に低学年のうちは、できるだけ保護者がそばで付き添う、などお子さんがリラックス、かつ集中して勉強に取り組める空間づくりをしましょう。