幼少期から身につけておきたい! いま世界的に重要視されている「協働力」。
しかし、アメリカではすでにそういったリーダーシップ育成は行われていないようです。個人の利益ではなく、自分が属するコミュニティ、社会がどうすればより良くなるかを考え、多くの人や異なる強みを持つ他者と協働できる人間こそがこれからの時代に求められるリーダー像であるとされているのです。
“社会起業家”というコンセプトが一般的になりつつあるアメリカでは、ただお金を儲けるだけの企業にはリーダーシップがない、発展性はない、と見なされることも多いそう。近い将来、日本もきっと同じようになっていくのではないでしょうか。
協働力アップのための3つの方法
では、協働力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。
ライフコーチ、アートコンサルティングであり、自身の娘が「全米最優秀女子高生」に選ばれたボーク重子さんは、著書の中で「協働力」がアメリカでも重要視されていることを挙げ、その能力を高めていくための方法を紹介しています。ぜひ参考にしてみましょう。
【1】家族のルールを決めてそれを全員で守る
協働力を鍛えるためには、「コミュニティに属し、同じ目標に向かって進んでいる」という自覚が必要。
そこで誰でもすぐに実践できるのが「家族」というコミュニティ。家族が協力してより良い未来を作り上げていくことが、協働力を伸ばすことにつながるのです。
ボーク重子さんの家庭では、以下のルールを決めているそう。
■家族の中の自分の役割に責任を持つ
■夕飯は可能な限り一緒に食べ、その日の出来事をオープンエンドで話す
■自分でできることは自分でやる
■年1回家族一緒にボランティアをする
【2】共感力を高める
「協働力を育むためには何よりも『共感力』が必要」とボーク重子さんは言います。共感力とは、相手がいまどんな立場に置かれているのか、どのような背景が今のその人を形作っているのかなど、自分自身が持っている先入観をなくし、オープンマインドに考えられる力を指します。
そして、この共感力を高めるためには、以下のような「多くの疑似体験」が効果的なのだとか。■地域のボランティアやインターンに参加する
■ノンフィクションの本やドキュメンタリー番組を見る
■演劇鑑賞をする
■絵本の読み聞かせをする
これらは子どもの共感力アップにつながると言われていますので、ぜひ実践してみてくださいね。
【3】家族以外との自然体験
独立行政法人国立青少年教育振興機構で理事長を務める鈴木みゆきさんは、「家族以外の人との自然体験」