子育て情報『子どもの宿題どこまで見てる? “ながらチェック”や“音読聞き流し”が危険な理由』

子どもの宿題どこまで見てる? “ながらチェック”や“音読聞き流し”が危険な理由

子どもの宿題どこまで見てる? “ながらチェック”や“音読聞き流し”が危険な理由


母親だけに宿題のプレッシャーを背負わせない

続いて、宿題をするのに適した時間帯について考えていきます。

筑波大学付属小学校国語科教諭の青木信生先生は「基本的には夕食前が効率的」としながらも、「家庭学習で大事なのは、時間帯よりも必ず親が関わり、子どもまかせにしないこと」だと述べています。なぜなら学習習慣のついていない子は、親がそばにいたほうが集中して問題に取り組むことができるからです。

そうなると、最適な時間帯は “親が家にいられる時間” ということになりますね。一般的に、母親の方が子どもと接する時間が多くなってしまうので、宿題を見てあげる役割になりがちですが、父親も宿題の点検係として意識的に生活のリズムを見直しているご家庭も多いようです。


父親が子供と顔を合わせることができる時間帯ということで、出勤前の朝の時間を活用している家庭も多い。それはその家庭ごとのサイクルでいいと思います。

(引用元:プレジデントムック(2017),『プレジデントFamily 小学生からの知育大百科 2018完全保存版』, プレジデント社.)

各家庭によってさまざまな事情があり、生活のパターンもそれぞれ違います。
大切なのは、ご両親のどちらかでも宿題を通して子どもの変化や成長を注意深く見てあげることです。そうすることで、子どもは安心して毎日の宿題に取り組むことができます。すると、高学年になってもっと難しい宿題が出されるようになっても、すぐに諦めたりごまかしたりせずに、真剣に向き合って一生懸命取り組めるようになるでしょう。

子どもの宿題どこまで見てる? “ながらチェック”や“音読聞き流し”が危険な理由


まずは「褒める部分を見つける」ことから

「子どもに勉強を教えるときのコツは、子どものプライドを大事にすること」と述べるのは、東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸先生です。つい「こんなこともわかってなかったの?」と呆れた反応を見せてしまっていませんか?そうすると、子どもは小さいながらも親御さんの期待に応えられない自分を責めたり、恥ずかしいと感じたりします。

こんなときは「ああ、そうそう、こういうことってみんなよく間違えるよね」と優しく言ってあげましょう。できないことやわからないことは恥ずかしいことじゃない。そう伝えてあげるだけで、子どもの学びへの意欲は失われずにすむのです。


また、教育評論家の親野智可等先生は「宿題をやると褒められる」パターンを作ることが効果的だと述べます。

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