子育て情報『体力スコアの高い子どもほど成績優秀。体力をアップさせる健康三原則を取り入れよう!』

体力スコアの高い子どもほど成績優秀。体力をアップさせる健康三原則を取り入れよう!

スポーツ庁が平成20年度から開始した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」によると、平成30年度の体力合計点は、小学生女子は過去最高値、男子は平成22年度に次ぐ2番目に高い値、中学生は男女ともに過去最高値でした。その主な要因としては、各学校や教育委員会が、体力の重要性に気づき、向上に向けてさまざまな取り組みを行ってきたことが挙げられます。

つまり、地道な努力と工夫次第で、体力は向上できるということです。環境や時代背景のせいにして、それらを怠っていると、遅れをとってしまいます。逆を言えば、少し意識を変えるだけで、体力・学力ともに人一倍抜きん出ることができるかもしれないのです。

体力スコアの高い子どもほど成績優秀。体力をアップさせる健康三原則を取り入れよう!


体力をつけるための食事・運動・睡眠

子どもの体力向上のために、家庭でできることは何でしょうか。いろいろなことが考えられますが、絶対に欠かせないのは健康な生活習慣の定着です。

国は、子どもたちの健康な生活に必要なものとして、「調和の取れた食事、適切な運動、十分な休養・睡眠」という健康三原則を掲げています。
この食事・運動・睡眠の3つは、体力向上にもつながる要素です。では、具体的にどんな食事・運動・睡眠を心がければいいのでしょうか。

【1. 調和の取れた食事】
健康増進にも体力向上にも、栄養バランスの取れた食事は欠かせません。特に、カルシウム(乳製品、小魚類など)・ビタミン(魚類、きのこ類など)・たんぱく質(肉類・魚類・卵など)は、丈夫な身体づくりに必要な栄養と言われており、バランスよく取り入れたいものです。

とはいえ、毎食栄養バランス満点なメニューをつくるのはなかなか大変です。そこで、もっと手軽なことから始めてみましょう。それは、「何を食べるか」ではなく、「規則正しく食べる」ということです。

「毎日朝食を食べる」「毎日決まった時間に夕食を食べる」——この2つを習慣としている家庭の中学生は、そうでない家庭の中学生より男女ともに体力があるという調査結果が出ています。
朝ギリギリまで寝て、朝食を抜いている家庭や、その日の都合に応じて夕食時間がバラバラという家庭は、そこから改めていくとよいでしょう。【2. 適切な運動】
体力向上には、当然ながら運動習慣が不可欠です。運動量の目安として、1週間に420分以上運動している小中学生は、そうでない同年齢の小中学生より体力があるという調査結果が出ています。

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