子どもが授業中に手をあげないのは○○が原因。親が意識するべき3つのポイント
授業中、積極的に手を挙げて発言する子どもがいる一方で、やる気がないのか、それとも恥ずかしがっているだけなのか、ほとんど手を挙げない子どももいます。自分の子どもが後者の場合、「どうして手を挙げないのだろうか……」と心配になってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、子どもが授業で手を挙げない理由や、改善策についてご紹介しましょう。
子どもが「手を挙げない」ことに悩む親は多い
「授業参観に行ったら、子どもがまったく手を挙げない」「家では解けていた問題が出されたのに、手を挙げない」「担任の先生に『授業ではほとんど手を挙げないんです』と言われてしまった」など、子どもが手を挙げないことについて悩む親は多いものです。
答えがわからないから手を挙げないのならまだしも、答えがわかっているはずなのに手を挙げないとなると、つい「どうして手を挙げないの!」「もっと積極的に授業に参加しないとダメでしょ!」と頭ごなしに怒ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、まずは、なぜ子どもが手を挙げないのか考えてみてはいかがでしょう。
なぜ手を挙げないの?
子どもが手を挙げない理由には、以下のケースが考えられます。
●恥ずかしがり屋である
手を挙げて指名され、自分の考えや答えを発表することを「恥ずかしい」と思っているケースです。教育評論家の親野智可等氏は、こうした恥ずかしがり屋でおとなしい、引っ込み思案な性格の子どもは、ひとつのクラスに何割か必ずいると言います。親野氏いわく、そのような性格の子どもにとって、授業中に手を挙げて発表するというのは、大人が思っている以上に大変なことなのだそう。それを親や先生に強制されたとしたら、子どもにとってかなりの苦痛になってしまいます。
●内弁慶な性格である
「家ではうるさいくらいにしゃべっているのに、授業や集団活動になると借りてきた猫のようにおとなしくなる」といった内弁慶な性格であることから、手を挙げることができないケースです。白梅学園大学子ども学部や鎌倉女子大学児童学部等で非常勤講師を勤め、発達心理学・保育学が専門の塚崎京子氏によると、内弁慶な子どもは、自分が人前に立ったときに相手がどう思うかを非常に気にする傾向があるため、手を挙げることを避けてしまうのだそう。●周囲との関係に不安がある
友だちや家族とケンカしてしまった、うまくいっていないなど、周囲との人間関係に不安を抱えていることから、手を挙げることができなくなっているケースです。