国語辞典、30cm定規、鉛筆削り、九九の表……子どもの勉強道具はどこに置くのが正解か?
知りたいことがあればすぐに自分の席から調べることができる、まさに“効率よく勉強できる環境”が整っているといえます。
やはり“勉強道具の位置”は、勉強の効率にも意欲にも大いに影響を与えるのですね。
家庭での「勉強道具の最適な置き場所」とは?
ここまで書いてきたことを踏まえると、子どもの学びへの意欲を高めたければ、勉強道具の位置が大切になるということが言えます。それは何も、勉強部屋を与えるという話ではないことはすでにおわかりいただけていることでしょう。
重要なのは、必要なものが必要なときにいかにすぐ手に取れるかということ。そのために家庭ですべきこととして、国語辞典や地図帳はリビングに置くとよいということはすでにお伝えしたとおりですが、以下も提案しておきます。
- 30cmの定規、鉛筆削り、赤青鉛筆などの文房具
……机の引き出しの「決まった場所」に入れる - 図鑑、辞書類
……引き出しに入れるか、机の横に置く - 九九の表、漢字ポスター、地図など
……机からすぐ見える壁に貼るか、机にビニールマットを敷いて挟む
もし、普段勉強に使う机に引き出しがない場合は、机のすぐ横に置き場所を設け、「この場所にこれを置く」というようなルールを子どもに決めさせましょう。机の「上」ではなく「横」です。
机の上には何も置かないほうが作業がしやすく、勉強がはかどりますよ。また、九九の表やポスター類は、アメリカの学校にならっていつでも目にできる壁(または机のマット下)に。
じつはこれは、私が学校の職員室の机や自宅の書斎で実践している方法です。物の置き場所が決まっていますし、椅子から立ち上がる必要もないので、子どもたちの学習指導に関するデスクワークがはかどり、仕事がスムーズに進みます。
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上で提案したことはあくまで一例ですが、ご家庭の状況に合わせてぜひ実践してみてください。勉強道具をすぐに手に取ることができれば、いちいち集中力も途切れません。きっと意欲的に、かつ効率よく勉強できるようになるのではないでしょうか。
今回は、勉強道具を置く場所が勉強の効率にも関わってくるということについて、解説してみました。
ご参考になれば、幸いです。
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