子育て情報『子どもに「死」を説明するにはどうしたらいい? 気をつけるべきこととは』

子どもに「死」を説明するにはどうしたらいい? 気をつけるべきこととは

子どもに「死」を説明するときに気をつけたいこと

「NPO法人ホープツリー」によると、子どもに死を説明する際には「おばあちゃんは病気と戦っていたけど、病気のほうがすごく強かったから、死んでしまったの。死んでしまった人はもう動けないし、しゃべれないし、ご飯も食べないんだよ」など、発達段階に合ったわかりやすい言葉で伝えることが重要だそうです。

子どもを悲しませたくない、混乱させたくないと考えて、「遠くに行っちゃったんだよ」「眠っているんだよ」などと表現する場合がありますが、これはNG。しっかりと「死」という言葉を使って、誤解させないようにすることが大切です。

また、公認心理師の横山知己氏によると、身内が亡くなった際の子どもの表現はさまざまで、普段と変わらない・明るく振る舞う・泣き崩れる・攻撃的になるなどがあるそう。しかし、普段と変わらない・明るい振る舞いをしている場合でも、悲しくないわけではなく、子どもなりに死と向き合うために必要な表現をしているとのこと。それを理解し、受け止めてあげることが大切だと言います。

子供に死を説明する03


子どもと一緒に読みたい「死」にまつわる絵本

子どもでも読みやすい「死」にまつわる絵本を紹介します。ぜひ親子で一緒に読み、「死」について考えるきっかけにしてください。

『おじいちゃんの ごくらくごくらく』(鈴木出版)
作:西本鶏介
絵:長谷川義史

おじいちゃんと孫の絆を描いた物語です。大切な人の死はとても悲しいけれど、残された人々に何かを与えてくれるものでもあるとわかります。おじいちゃん子、おばあちゃん子の子どもにぜひおすすめしたい1冊。

『ミツ』(佼成出版社)
作:中野真典

作者が愛猫の死を向き合いながら描いた作品です。魂の震えるような絵と、シンプルな言葉の中にミツを思う気持ちが込み上げてくる描写には、痛いほど心打たれます。死だけでなく、“いのち”についても考えさせられる一冊。
動物が好きな子ども、ペットと仲良しの子どもに読ませるのもおすすめです。

『いつでも会える』(学研)
作:菊田まりこ

飼い主を突然亡くした犬のシロの視点で、愛する人の死を描きます。懸命に悲しみを乗り越えようとする、シロの姿には胸を打たれること間違いありません。可愛らしいイラストと優しい文章が魅力の一冊です。

『だいじょうぶだよ、ゾウさん』(文溪堂)
作:ローレンス・ブルギニョン
絵:ヴァレリー・ダール
訳:柳田邦男

死期を悟ったゾウと、それを受け入れられないネズミの話。

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